しっぽを振る
犬がしっぽを振るのには「興奮している」という意味が最も大きく、特に喜んでいるときに見せることが多いです。
でも相手に対して威嚇をするときにもしっぽを大きく振ることがあるので、喜んでいると勘違いして触ろうとすると噛まれてしまう可能性もあります。慎重に見極めてうまく関わってくださいね。
そして、しっぽを振るのは犬だけではなく猫も同じです。
「犬は喜んでいるとしっぽを振る」というイメージが先行して、猫がしっぽを振っているときにも「喜んでいる」と思い込んでしまう人が多いですが、犬と同様に猫がしっぽを振るのには他にも意味があります。
ゆらゆらとゆっくり振っているときはリラックスしている状態ですが、バタバタと激しく振っているときはストレスがたまってイライラしている証拠です。
どちらにしてもそっとしておくのが良いので、無理に構うのは控えておきましょう。
喉を鳴らす
こちらは犬も猫も共通して、「リラックスして甘えたいとき」に見せることが多い行動です。
子犬・子猫の頃に母親とのコミュニケーション方法として喉を鳴らすことがあり、その名残で飼い主などの人間に対しても見せることがあります。
つまりは「信頼している証」ですから、この行動を見せてきたときには愛情たっぷりに撫でてあげてくださいね。
しかし普段よりも低い音で唸るように喉を鳴らしているときは、怒っている場合や疾患がある可能性もありますので注意が必要です。
あくびをする
あくびは人間からしたら「眠いだけじゃないの?」と思うかもしれませんね。
犬や猫も眠いときにもあくびをしますが、実は眠いとき以外にもあくびをする場合があります。
犬や猫が見せるあくびには「カーミングシグナル」といって、気分を落ち着かせようとしている場合が多いです。
例えば、飼い主に怒られたときや他の犬や猫と遊んでいるときにあくびをした場合は、相手に対して「落ち着いて」と伝えて自らのストレスも軽減しようとしているのかもしれません。
あまりに回数が多い場合は、貧血や低血糖に陥っているサインということもあります。
日頃から気をつけて観察して、早めに動物病院で診てもらってくださいね。
知ると楽しい動物の見せるサイン
今回ご紹介したのはほんの一部。
動物の見せるサインは知れば知るほど奥が深く、知っていると犬や猫とのコミュニケーションも円滑にいくのでとても楽しいです。
ペットを飼っている方はもちろん、そうでない方もぜひ動物と関わる際は犬や猫の見せるサインを観察して、動物の伝えようとしていることを考えてみてくださいね。
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