恵方巻きの巻き方のコツ
その年の恵方を向いて丸かじりすると、願い事が叶ったり幸運に恵まれて、無病息災や商売繁盛をもたらすとされている「恵方巻」。節分には、縁起よく七福神にちなんで「7種類」の具材を入れて、『福』を巻き込んだ太巻きを食べるといいとされています。
恵方巻はボリュームたっぷりなので、イベントごはんとして楽しみながらおうちで作って、夕飯にするのもおすすめです。ただ、家で巻くのは大変そう、うまく巻けないというお悩みもありますよね。
そこで今回は、今年創立100周年を迎える老舗のりメーカー・ニコニコのり株式会社に、恵方巻の巻き方のコツと作り方を教えてもらいました。
ポイント1:海苔は、光沢があるツルツルの面を下にする
海苔には光沢があってツルツルしている表と、ざらざらしている裏があります。恵方巻を作るときは、海苔のざらざらしている面を上にして酢飯を乗せると、きれいに仕上がります。
ポイント2:酢飯は、左右は少し多めに、向こう3cmはあけて盛る
断面がきれいに仕上がるように、左右の端は酢飯を少し多めに盛りましょう。向こう3cmほどには酢飯は盛らず、空けておくのがポイント。
ポイント3:具材は、手前3分の1ほどから均一にのせる
巻きやすくなるよう、具材は手前3分の1くらいのところから、なるべく左右に均一にのせます。
ポイント4:二つ折りにするように、勢いよくぐるっと巻く
巻くときは、具材を手で押さえながら二つ折りにするようにして巻くのがコツ! 手前の酢飯と、向こう側の酢飯の端が合うように、勢いよくぐるっと巻きましょう。
では、実際に恵方巻に使う材料と作り方をご紹介します。
恵方巻の作り方
恵方巻の具材は、卵焼き、うなぎ(または焼あなご)、しいたけ煮、味付かんぴょう、桜でんぶ、きゅうり、高野豆腐の7種類が一般的。先ほど紹介した巻き方のコツを思い出しながら作ってみましょう!
<材料>(1本分)
- 海苔……板のり1枚
- 酢飯……250g
- 卵焼き……1本
- うなぎ(または焼あなご)……30g
- しいたけ煮……10g
- 味付かんぴょう……2本
- 桜でんぶ……15g
- きゅうり……縦4分の1本
- 高野豆腐……1個(海苔の幅に合うように縦に切る)
<作り方>
- 巻き簾に、光沢がある面が下になるように海苔を広げ、海苔の向こう3cmを空けて、左右が少し多くなるように酢飯を広げる。
- 広げた酢飯に、具材を均等にのせる。
- 指で具材を押さえながら、手前の酢飯と向こう側の酢飯の端同士が合うように巻く。
- 巻き終わりを下にして、巻き簾の上から握るようにして両手で押さえ、形を整える。
恵方巻におすすめの乾のり。「寿司のり紺10枚」
全国の有名産地で育まれた海苔でゆるやかに乾燥させ、海の香りを保った乾のりです。そのまま太巻寿司に、また焙って醤油をつけてお召し上がりください。
教えてくれたのは
ニコニコのり株式会社
1921年(大正10年)創業。海苔にひたすらこだわる海苔専業メーカー。1931年に海苔に味をつけるためのロール式味付け機を開発、1932年に日本で初めて大型角瓶入りの味付け海苔のバラ売りを開始、1959年には海苔自動裁断機を開発するなど、高級品だった海苔をおいしく一般家庭でも楽しめるようにと、開発に取り組んでいる。中国やシンガポールなど、海外にも進出中。新しい海苔の楽しみ方の追求・普及につとめている。
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