嫌いな家事との付き合い方は、2つある
好きな家事と嫌いな家事について、アンケートを取ったことがあります。嫌いな家事として上位に上がったのは、お風呂そうじや洗いものでした。私自身もなかなか好きになれなかった家事たちです。嫌いな家事をするのって気が重いですよね。そうした苦手な家事との付き合い方は、大きく分けると2つあります。
やらない、という選択肢
一つは「やらない」こと。便利グッズを導入したり、極力手間を省いたりします。どうしても無理なら、あるいは好きになれないのであれば、お金を出して外注してしまうというのも手ですが、ややお金がかかる方向性になります。
好きになれればラッキー?
もう一つは「好きになる」ことです。便利グッズ購入や家事の外注のように、お金のかかる方法はしたくないという人にはこちらをおすすめします。途中までは「やらない」と同じです。今感じているプチストレスをなくす工夫を進めます。その上で、家事に意味をつけてみましょう。
家事が嫌いだという人の多くは「同じことのくり返しで、意味がなく感じるから」だとの答えがちらほら。それならば、意味を作ってあげればいいのです。
この記事では、お風呂そうじが今より少しだけ好きになれる工夫とヒントを紹介します。
水で濡れる不快感をなくそう
お風呂そうじの不快感を取り除くためにまず考えたいのは「水で濡れる」をなくすことです。
実は私自身も、お風呂そうじや洗いものがとても嫌いでした。でも、家事そのものが嫌いだと思っていたら、実は「手が汚れるのが嫌だった」ということがわかったのです。
ではどうするかというと、まずはゴム手袋やバススリッパなど濡れないためのグッズを用意するのも一案です。また、濡れても気にならないタイミング、つまり入浴時に掃除も終わらせてしまうというのもおすすめ。
もう1つおすすめしたいのが、流すだけのスプレーを活用することです。ライオンの「バスタブクレンジング」という商品は、ミストを吹きかけて60秒待ち、シャワーで洗い流すだけで浴槽を掃除するという商品です。
スポンジでこすらなくても良いので、浴槽に入る必要がありません。乾いた状態の洗い場からスプレーを吹きかけることで、手も足もほとんど濡れません。
ただし、お湯をためる頻度が多い場合は、水垢によるざらつきが気になってくるかもしれません。数日に一度はこすり洗いをしたほうが良さそうです。
ぬめりの不快感をなくそう
お風呂掃除における不快感の2つめが「ぬめり」です。
まず、シャンプーボトルなどを置かずに空中収納するのも一案です。セリアの「透明ボトルホルダー」という商品を使うと、1本あたりたった100円でボトル類をタオルハンガーなどに引っかけて収納できます。カウンターに置かないことで、ぬめりがつきにくくなります。
ただし、この方法には難点があります。家族の協力がないと成り立たないということです。わが家では、夫がどうしても引っかけてくれずにカウンターに置いてしまいます。
空中収納がむずかしい場合におすすめしたいのが「毎日手洗い」です。入浴中、シャンプーなどのボトルを使うタイミングで、底の部分にお湯を当てて、手でこするようにして洗います。たったこれだけでも、毎日行うとぬめりがつきません。
また、ハードルの高いお風ふろ除のひとつが「排水溝掃除」ですよね。こちらもぬめりが気になる部分です。放置すればするほど汚れがひどくなり、億劫になります。
こまめにそうじするためには、工夫が必要です。一番良いのは、毎日入浴後にさっとそうじすることだと思いますが、小さな子どものいるわが家ではむずかしい。そこで、排水溝掃除は入浴直前と決めています。
こまめなそうじのために必要なのは、道具を取りやすい状態にしておくことです。
浴室ドアのそばに道具をセットしてあります。排水溝ネットのストックは、壁に付けたフックに、紙袋を引っかけて収納しています。また、使用済みの排水溝ネットや子どものおむつを入れるための小さなゴミ袋も、入浴前に手に取りやすい場所に置いています。
入浴直前に排水溝ネットを交換し、古歯ブラシで掃除をします。その後入浴するので、ぬめりがある掃除のハードルが低くなります。
お風呂そうじに意味をつくろう
こんな感じでお風呂そうじで感じる不快感を一つずつ解消していきます。すると「きらいではない」と思えるようになってきませんか?
「嫌いではない」だけでもずいぶん気持ちが楽になるはずですが「好きになる」まで進めると、もっと楽しいですよ。お風呂そうじに意味を作ってあげます。
意味づけしやすいものとして2つご紹介します。
お風呂そうじをエクササイズ時間に!
1つ目は「エクササイズにする」です。家事は、すればするほど痩せます。もちろん、食べすぎていたらむずかしいのですが、立って行うだけのものでも意外とカロリー消費が多いそうです。私は今、なるべくこまめにしっかりお風呂そうじをしています。
どうしてもやる気が出ないときは「これはエクササイズだ!」と思うようにしています。ダイエットのためにしっかり運動をするのではなく、家事をしながら痩せられる。そう考えたらやる気が出てきます。
もう1つは「爽快感を楽しむ」です。家事全般を好きになれましたが、家事を始める前は多少の億劫さがあります。それでも家事が好きだと言えるのは、終わった後の爽快感が好きだからです。
面倒だけど浴槽に入ってしっかりとこすり洗いをする。カウンターも外して、ボトル類も一度どかしてきれいにし、洗い流したあとはタオルでピカピカに拭き上げる。もちろん毎日はむずかしいのですが、ここまでできたときの爽快感と達成感には、毎回感動します。
いかがでしたか? 不快感を一つずつ解消していく、意味を持たせて好きになる。この2つを意識して、めんどうなお風呂そうじが楽しめたらいいですね。
それでもどうしても嫌い、面倒という時は、もちろんあなたがやらなくたっていいんです。
普段は子どもやパートナーにお願いする、たまにはプロにお願いする、という道もありますよ。
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