片付けは人生をラクにする
みなさんのおうち、片付けできていますか。
片付けって、家事の中でも意外と難しいポジションだと思うんです。食事と違って簡単に売っているもので手に入るわけでもない。そして、洗濯と違って、家に人を呼ばなければバレない。そしてできなくても死なない。
でも、片付いた家だと圧倒的に人生はラクになります。導線が考えられた片付けだとリバウンドしにくいですし、余計な時間がなくなるので家事は最短になります。何があるか把握できるから、無駄な買い物もしないから節約にもなります。片付いた家だと、家事もラクだからやる気が出るんですよ。これは片付けた人だけが知る真実です。
さぁ、あなたも片付けしたくなってきたでしょう。
今回はおうちの片付けコンサルをした方のお家を例に、小物類の片付けをお伝えします。
小さいものこそ、見える化!
もとは買ってきたお店の袋にまとめて入っていた趣味のビーズたち。小さいから、どこにでもしまえるところが罪なところです。
このビーズたちは大きな袋にまとめられ、クローゼットに無造作に置かれた箱の中に入っていました。
この片付け方法だと、まず何があるのかないのかの把握が難しい。パッと見でわからないので同じものを買ってしまうこともありますよね。
今回は100均の小分けボックスに入れて上から見える化しました。
おかげで何のパーツがあるかわかるうえに、創作意欲も以前よりわいてくるようになりましたよ!
家の中で写真が迷子になってない?
写真ってなぜか家中いたるところから出てきませんか?
お友達から現像してもらった写真、写真立てに飾っていた写真などを片付ける場所が決まっていない家庭が多いです。色々なところに写真置き場があるから、結局「なんとなく」で片づけてしまって、一番見たいときに探し出せない……。
まずは余裕を持ったスペースに写真の置き場をしっかりとってあげてください。ポイントはクリアファイルがあるところ。
アルバムにしようとしてもしきれない、そんな時間がないときは、とりあえず写真置き場に行って、このクリアファイルに入れておきましょう。
写真は絶対ここにある、という場所を作ってあげてくださいね。
椅子は洋服掛けではありません。
椅子に洋服をかけていると、そのうち地層のように積もっていき……
やがて雪崩を起こしたり、椅子が椅子として機能しなくなります。
このご家庭ではクローゼットの前に椅子を置き、洋服を積んでしまっていました。これでは椅子にも洋服にも失礼です。
「本当は使いたい」このお気持ちを大切に考え、テーブルと椅子、両方を置ける場所を確保しました。
椅子は座ってなんぼ!ですね。
思い出を捨てろとは言わない
思い出のものってありますよね。むかし友人にもらったもの、家族の手作り作品、旅行先で買ったお土産物……どれも大切な想いがつまっているでしょうから、捨てろなんていいません。
でも、もしもそれが3年、いえそれ以上一度も触られないような場所にあるなら、それは大切に保管しているというよりは、そのまま放置しているということかもしれません。
捨てなくてもいいので、しっかり手に取りきれいにまとめてあげるだけでも気持ちがスッキリしますよ。
食器は前から取り出すより上から取り出す!
食器棚と聞くとガラス戸で前から取り出すようなイメージがあるかもしれません。
もちろんそれでも構わないのですが、圧倒的に片付くうえに出し入れが簡単なのは引き出しです。
上から見た時に何がどこにあるかがすぐにわかるので、時短にもつながります。
このご家庭はずっと使い続けてきた食器棚を新調する際に引き出しの食器棚に変えました。「出費よりも、満足感がすごい! と驚きの声をもらいました。食器棚を新調することはそんなにないかもしれませんが、覚えておくと買い替え時に役立つかもしれませんよ。
「置けるから」置くのと「お気に入りだから」置くことの違い
胸の高さほどの家具には、つい色々なものを置きがちです。やがてそれが当たり前の景色になり、違和感すら感じなくなるものです。
別の場所に移動できるもの、よく見たらもう要らないものなど、積み重なっていませんか?
棚の上を一度更地にしてみましょう。きれいにすると「ここにはこれを置きたいな」というものが見つかり、お気に入りの空間に変わりますよ。お部屋の印象もガラリと変わります!
細部の片付けこそ「家事時間の短縮につながる」
片付けは人生を変える、の意味が少し伝わったでしょうか。
家事が苦手という方や、節約したい方、そんな方こそ「片付けしてみて!」と思っています。「家事が苦手、家事がキライ」の原因はもしかしたら片付かない家のせいでもあるかもしれませんよ!
一度しっかり片付けると、1年も2年もラクになります。ぜひこの連載で、片付け上手になってくださいね。