使う食材はほぼ同じの人気総菜対決! 「シューマイ」VS「餃子」太らないのはどっち?
「今日は帰りが遅くなったし、お惣菜に頼ろうかな……。」
スーパーのお惣菜コーナーを前に、どのおかずにしようかなと迷っているところで、クイズです。
「シューマイ」と「餃子」では、どちらが太りにくいメニューでしょうか?
正解は......
太らないための選択の正解は、「シューマイ」です!
◆シューマイの栄養(1人前:6個)
カロリー: 261kcal
たんぱく質: 14.3g
脂質: 14.4g
炭水化物: 16.9g
食塩相当量: 1.9g
◆餃子の栄養(1人前:6個)
カロリー: 435kcal
たんぱく質: 20.5g
脂質:22.6g
炭水化物: 34.3g
食塩相当量: 3.3g
豚ひき肉、タネを包む皮、ねぎ、しょうがなど、使う食材がほぼ同じの2つのお総菜。
勝負の分かれ目となったのは、シューマイが“蒸し料理”だということです。
食材がほぼ同じのこの対決。重要なポイントは、調理法になります。
餃子は油を使って焼くため脂質が高くなってしまいますが、シューマイは素材が持つ脂質のみ。太りたくないときには、調理法にも注意しましょう。
ダイエット中は「蒸す」「ゆでる」料理を中心に! 食材に合った調理法を意識しよう
バランスがよく、太りにくい食事をとるには、脂質を過剰に摂らないための“食品の選び方”が大切だとお伝えしました。
加えて押さえておきたいのは「調理法」です。
ダイエット中は、「炒める」「揚げる」といった油を多く使う料理よりも、「蒸す」「ゆでる」料理をメインに選ぶことを心がけましょう。
「シューマイ」と「餃子」で迷ったら「シューマイ」を、外食先では「鶏のからあげ定食」ではなく「蒸し鶏の定食」を選ぶようにするということ。
同じ食材でも、調理法が変わるだけで太りにくいメニューに変えられるのです。
「蒸す・ゆでる」といった調理法は、肉の余分な脂肪分を落とせるのでカロリーダウンに効果的。ただし、カロリーオフだけを考えるのではなく、食材に合った方法を選ぶことも大切です。
それぞれの調理法で、ダイエット中に気をつけたいポイントも併せてチェックしてくださいね。
5つの調理法
1:「蒸す」「ゆでる」
ダイエットに最適な調理法は、肉の余分な脂肪分をカットできる「蒸す」や「ゆでる」です。つけ合わせの野菜を一緒に調理できるのも、うれしいポイント。時短でヘルシーにボリュームアップできます。
2:「焼く」
肉や魚を焼くときには、フライパンよりもグリル焼きがおすすめ。グリル網の上で調理している間に余分な脂を自然に落とし、カロリーと脂質のオフが狙えます。
3:「煮る」
ビタミンCなど水溶性の栄養素をもつ野菜などは、煮てスープにして食べるのが効率的。栄養素が溶けだした煮汁ごと食べられるスープで、余すことなく栄養をいただきましょう。
4:「揚げる」「炒める」
にんじんなどに含まれるβ‐カロテンなど脂溶性の栄養素は、炒めたりオイルで和えたりすると効率よく体に吸収されます。油を使うため、ダイエット中には副菜などでポイント的に使うのがおすすめです。
5:「生」
ビタミン豊富なサラダ、旬の青魚は生で食べるのが一番。サンマやサバ、イワシなどの青魚で、オメガ3を積極的に摂取しましょう。
ヘルシーかつ栄養素を効果的に摂取するためには、それぞれの食材に合った調理法にこだわることも必要です。
献立を組み立てるときには、食品選びをはじめ、調理の仕方にまで意識を向けることが、太りにくいカラダ作りにつながります。
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教えてくれたのは 新生暁子さん
管理栄養士、博士(スポーツ健康科学)、日本スポーツ協会 公認スポーツ栄養士。
マラソンの高橋尚子氏率いる「チームQ」に栄養・調理担当として加わり、日米合宿に帯同、食事全般をサポート。「チームQ」解散後はフリーとして活動。ラグビーやサッカーなどのアスリートへの栄養・食事のサポートや、スポーツ栄養の啓発に力を入れる傍ら、子どもや親御さんなど幅広い年代に、食と健康に関する情報を発信している。15年からは東京健康科学専門学校栄養士科の講師に着任。
参考文献:セブン&アイ出版 新生暁子『カラダにいいのはどっち?』