不思議な夫婦関係『秘密』
人気作家東野圭吾による、妻と娘を失った男性におきた、奇跡のような不思議な夫婦関係が始まるミステリー小説です。
あることがきっかけで娘の体に死んだ妻の魂が宿り、社会的には親子の生活が始まりますが、魂では2人の夫婦関係が継続されています。愛する妻や娘を失った男性は、どのように家族と向き合って生きていくのでしょうか。
男性には見た目は娘でも、目の前にいるのは愛する妻です。秘密を抱えた夫婦はお互いを思いやり確かな愛はありますが、切なすぎるすれ違いをすることに。読み終えたあとには、帯に書かれたキャッチコピー「運命は愛する人を二度奪っていく」という意味が深く理解できます。
夫婦の確かな愛や、2人の切ないすれ違いをぜひ、お楽しみください。
『秘密』
著者:東野圭吾
出版社:文藝春秋
価格:836円(税込)
夫婦のけんかの末にとる妻の行動は……『日曜日の夕刊』
普段あまり読書をしない、本が苦手と感じている方は、短編小説はいかがですか? 人気作家、重松清による『日曜日の夕刊』は、いろいろな登場人物の日曜日が12の短編小説で描かれています。
その中の1つの物語には、息子の誕生日プレゼントの値段の折り合いがつかず、大切な日なのにケンカ別れをし、夫が妻子を残して先に帰る話があります。
誰にでもある夫婦でのケンカですが、残された妻と子だけで居たところに声をかけたのは、あるバラエティー番組のディレクターです。そのバラエティー番組のディレクターが声をかけた理由は、普段は行かないようなお店で食事をする風景を撮りたいからと話します。企画の意図を理解した妻はどのような行動を起こすのでしょうか……?
『日曜日の夕刊』
著者:重松清
出版社:新潮社
価格:825円(税込)
年齢を重ねた夫婦の愛情が感じられる1冊『夫から妻へ、妻から夫へ、そして家族へ。60歳のラブレター 絆』
住友信託銀行の企画「60歳のラブレター」は2000年にはじまり、毎年11月22日(いい夫婦の日)に募集が開始されています。第11回「60歳のラブレター」応募分より160通を選出し、収載された書籍が『夫から妻へ、妻から夫へ、そして家族へ。60歳のラブレター 絆』です。
この本には夫や妻への感謝と尊敬の思いや、家族への惜しみない愛が描かれ、60歳まで年齢を重ねたからこそ感じる愛情が描かれています。
読み終えたときは、夫婦っていいなという気持ちと、お互いにかけがえのない存在になれることの素晴らしさを感じるかもしれません。
『夫から妻へ、妻から夫へ、そして家族へ。60歳のラブレター 絆』
著者名:NHK出版 編
出版社名:NHK出版
※絶版のため、図書館などで探してみてくださいね
ご紹介した書籍はどれも、ときにケンカもし、かけがえのない存在になっていく夫婦について書かれています。年齢を重ねてきたからこそ感じる絆や愛情を本を通してお楽しみください。