「夫婦2人で楽しく暮らそう」と言ったのに…夫から子どもが欲しいと言われました。#小田桐あさぎのアラフォー人生お悩み相談

カルチャー

2021.05.08

人生に悩みはつきものですが、人生でも一番惑い、悩める世代の40代。しかし、悩むことの半分くらいはもしかしたら自分の固定観念「こうしなきゃ、こうでなきゃ」によって自分を縛っているせいかもしれません。
『「私、ちゃんとしなきゃ」から卒業する本』著者の小田桐あさぎさんに聞く「アラフォーの人生相談」。

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相談:40歳で結婚。子どもはいらないって言ったのに…

子どもをどうするか問題イラスト:村澤綾香

40歳まで独身で「1人で生きるのもいいかも」と思った矢先、大学時代から友人だった夫と再会。落ち着いた関係が心地よく、付き合って3か月ほどで籍を入れました。
すごくときめくわけでもないけれど、お互いに独立していて居心地がよく、何よりすっかり諦めていた実家の両親が喜んでくれたので「結婚して良かった!」と感じています。しかし、最近「子どもがほしい」と言われて少々イラついています。

というのも、私はもう41歳、結婚したときは「お互い仕事もあるし、子どもはいらないよね」と言っていたので、私としてはそれで良いんだと思っていたのです。

結婚と同時期に念願だった資格を取得し、これから転職や独立を考えています。仕事でやりたいことがあるうえに、友人たちが数年前に母になったときに「寝不足でツライ」「仕事に戻れない」と嘆いていたのを目の当たりにしたので、私はそれに耐えられる気がしないのです。

夫は結婚したことで、職場の人に「いかに子どもがかわいいか」を切々と語られ、すっかりその気になったそう。

「できないならできないで、諦めるけど、試さずに諦めたくない」という熱意あるプレゼンをされたのですが、全然その気になれません。

あさぎさんならこんなときどうしますか?

(41歳・東京・ピートン・転職活動中)

小田桐あさぎさんからアドバイス:子どもの存在がプラスアルファの男性

男性にとって、自分の子どもがいるというのは、自分の人生を揺らがせる出来事では全くなく、単なるプラスアルファなんですよね。
育児と両立するために、給与が減ったりしてでも育児しやすい環境に転職する男性はまだ日本では少数です。しかしピートンさんご自身が転職や独立との兼ね合いを検討されているように、女性は子どもがいるかいないかで、ライフスタイルがガラリと変わってしまいます。仕事の懸念が大きく立ちはだかるのも女性側が圧倒的に多いです。

もしも妊娠や出産が男性にしかできないとしたら、果たして世の男性は自分のキャリアを数年間棒に振ってまで子どもを設けようとするのだろうか? としばし妄想します。子どもを産むってのはそういうことなんだけど、どう思う? ってパートナーに聞いたら、少しは拒む理由を理解してくれるかもしれません。

人は制限があると能力が開花する!?

私自身、娘が2人います。夫はかなり育児をしてくれている方だとは思いますが、それでもやはり、育児はまだまだ女性のものなんだなーと思ってしまう場面は多いです。妊娠と出産はどうしても女性が1人で担うものだし、出産後もベビーシートが女性トイレにしかなかったり、幼稚園や小学校ではママ友からの情報収集が必要だったり……男性側の努力だけでは越えられない壁が、まだまだ多いと感じます。

我が子は可愛いものの、私自身は我が子のために、自分の人生をまるっと犠牲にできる覚悟はありません。犠牲にする覚悟はないけれど、私自身は近々3人目も欲しいと思っています。

というのは、私は絶対に自己犠牲しないで済む育児方法を模索した結果、1人目の出産を機に起業し、2人目の出産を機に時間と場所に囚われない働き方を実現し「私自身の人生が」子どもがいたことがプラスになったからです。人は制限がある方が、能力が開花すると感じました。

なので、必ずしも出産=自分の仕事やプライベートが犠牲になるわけではない、ということを念頭に置いた上で、ご自分が本当はどうしたいか? ぜひ今一度じっくり考えてみてください。

仕事に関しては問題ないようにできる前例があるので、何とかできるかもしれません。
仕事の心配を置いておいてもなお、子どもを作ることに前向きになれないでしょうか。

真剣に考え抜いて、やっぱり欲しくないという結論であれば、それをパートナーに負けない熱量でお話しされたら、理解してくれるのではないかと思います。双方が真剣に考え抜いた結論であれば、万が一、求める理想の生き方がお互いに違うと判明した場合であっても、別れる決断もしやすいのではないでしょうか。応援しています!

 

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著者

小田桐あさぎ

小田桐あさぎ

出会って2週間で結婚。第一子の妊娠中にブログを開設。独自論が好評を博し月間30万PVの人気ブログへ。自分らしい魅力を開花するスクールは4年間で400名以上の女性が受講。「VERY」など女性向けメディア掲載歴も多数。著書に「私、ちゃんとしなきゃから卒業する本」「嫌なこと全部やめたらすごかった」がある。

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