忙しいなら、自動的にできることから
「毎日忙しくて、貯金のことまで頭が回らない」と感じるなら、あえて「忙しくてもできる貯金法」を実践することをオススメします。
忙しくてもできる貯金法1.貯金する金額を決める
貯金は、難しい方法で行う必要はありません。毎月少額ずつでも貯金をする習慣をつけましょう。
「忙しくて、どれくらいの貯金が可能なのかも分からない」という場合は、手取り給料の5%を目安に貯金を始めてはいかがでしょうか。
- 月収20万円なら月1万円
- 月収30万円なら月1.5万円
- 月収40万円なら月2万円
- 月収50万円なら月2.5万円
これぐらいの金額なら、貯金が負担になるというほどではないと考えられます。
まず、手取り給料の5%の貯金から始め、慣れてきたら10%、15%、20%と割合を上げていけばよいのです。
ボーナスや手当などがあった場合も、同じように割合を決め、貯金をします。
貯金をする金額が決まったら、あとは「自動積立」などの仕組みを利用して、毎月定額を貯めるだけで貯金ができます。
家計簿なども、アプリを利用すれば、自動的に家計簿を作成してくれます。
忙しくてもできる貯金法2.お金の流れをシンプルにする
同時に行っておきたいのが、お金の流れの整理です。
あっちの口座にいくら入金して、こっちの口座にいくら入金して……と、貯金ができない人の多くは、毎月のお金の流れが複雑で分かりにくくなっています。
毎月給料日が来るたびに、どの口座にいくら入金すればいいのかと頭を悩ませるのは時間の無駄です。
「生活費の引落し口座はここだけ」というように、お金の流れをスッキリとまとめておくと、簡単です。
使っていない口座を解約したり、引き落としをできるだけまとめたりといった作業をしておくと、のちのちの家計管理が楽になります。
忙しくてもできる貯金法3.貯金をないものとして生活する
せっかく貯金をする習慣がついても、貯めたお金をすぐに崩してしまうようでは意味がありません。
一度貯金したお金は、「ないものとして生活する」ことをオススメします。
貯金があると安心してしまうと、とたんに浪費が始まる人がいますから注意が必要です。
特に、車検や固定資産税と言った、毎年ある大きな支払いにも貯金を崩している人は要注意。
このような人は、貯まったと思ったらすぐに崩すを繰り返してしまうので、貯金がなかなか増えていきません。
毎年ある支出のための貯金は、そもそも貯金として計上する必要はありません。
忙しくても貯金を継続するには
今回の相談者さんは、「毎日忙しくて貯金のことまで考えられない」というお悩みをお持ちです。
同じようなお悩みをお持ちの方は、忙しいことを理由にずるずると貯金を先延ばしにするのではなく、簡単にできることから始めましょう。
本格的に家計を管理している人にくらべ、貯金できる金額が少ないと感じることがあっても、何もしないよりは前進できます。
少しずつでも貯金ができるようになると、達成感からもっと頑張ろうという意欲がわくことにもつながります。
何かのきっかけに本格的に家計管理を始めたいと考えるようになった時に、もう一歩踏み込んだ貯金法を検討するとよいでしょう。
ただし、借金やローンなどがかさみ、上記のような簡単にできる貯金法だけでは解決できない問題のある家計になってしまっている場合は話が別です。
家計が自転車操業になり、雪だるま式に借金やローンが増えているなど問題があると感じる時は、プロに相談するなど、早めに対策を取りましょう。