ポイント1:板ずり
塩を振り、まな板の上で転がすことで、いぼいぼを取りのぞき、色を鮮やかにすることができます。また、その後の調理で味が入りやすくなる効果も。
終わったら、塩を洗い流しておきましょう。
ポイント2:きゅうりを桂むき
きゅうりを3等分し、中心にある種の部分の手前まで薄く桂むきしていきます。
きゅうりの上の部分は目で確認しながら、真ん中の部分は左手の親指を添えて、下の部分は右手の親指で感じながら向いていきます。厚みが均等になるように意識し、左手でキュウリを回して上手にコントロールしていきましょう。(種の部分は千切りには使用しません)
ひと繋ぎに切る必要はなく、途中で途切れてしまっても問題なし!
包丁の扱いに慣れていない人は難しいテクニックですが、ゆっくり焦らずチャレンジしてみてください。
ポイント3:重ねて千切り
薄く桂むきしたものをカットして重ねておき、端からできるだけ細く、繊維をこわさないように切っていきます。
包丁の刃先から刃元まで全体を使って切ることで繊維を壊さずに切ることができます。
千切りしたきゅうりは、水にさらしておきましょう。きゅうりについた余分な水分やキュウリ独特の臭さを取り除いていきます。
ポイント4:水にしっかりさらす
千切りしたきゅうりは繊維が壊れないように優しく、水にさらします。
きゅうりについていた余分な水分やきゅうり独特の臭みを取り除くことができ、シャキッとした食感に仕上がります。
きゅうりを優しくあらしたあとの水は↓のような色の水になっています。
この水がある程度透明になるまで、何度か水を変えてさらしていきましょう。
ポイント5:仕上げの氷水
料理を仕上げる直前にきゅうりも氷水でしっかり冷やすことで、シャキシャキの食感を楽しむことができます。
しかし、きゅうりは低温に弱いので、長時間氷水につけておくことはNG! 食卓に出す直前に数秒さらすだけにしてください。
最後にしっかり水気を切って完成です!
きゅうりを桂むきするという新しい千切りのスタイルをご紹介しました。短冊切りをしてから千切りをする方法が当たり前だと思っていた方にとっては驚きの方法だったのではないでしょうか。さらに盛った時に、そそり立つほどにパリパリの食感を楽しめるきゅうりの千切りになります。
今回教えてくれたのは、岩野上幸生さん
岩野上 幸生(いわのうえ こうせい)さん
1985年生まれ。長崎県出身。18歳から料理の修行を始め、24歳で独立。現在は東京で飲食店を複数手がける人気料理人となり、企業コンサルティングや料理の技術指導なども手掛け、マルチに活躍中。YouTubeチャンネルの「飲食店独立学校 /こうせい校長」では、さまざまな料理のテクニック、役立つ情報を発信している。