ママの理想像
私は、子育てや夫婦関係で悩むママの相談を受けることが多いのですが、最初にいつもこう質問します。
どんな自分を目指していますか?
どんなママになりたいですか?
そうすると、子育てママに多い答えは、
しんどくても頑張れる自分になりたい!
もっと強くなりたい!
どんなときでも太陽のような笑顔で頑張りたい!
つらくても悲しくても、いつでも笑顔で元気に対応できるママになりたい!
何事にも動じないママになりたい!
というもの。
ですが、本当にそんなママになりたいですか?
それって、
しんどい時→平気なふりしてもっと頑張る!
つらい時・悲しい時→我慢して無理して笑顔で!
落ち込んだ時→歯を食いしばって気持ちを奮い立たせて!
ということ。
こんなのとっても過酷すぎます。
しかも、これは自分の気持ちにムチを打って、しんどさやつらい気持ちに蓋をしろ!ということ。
そんなこと無理ですし、我慢と忍耐で自分をすり減らすということは「太陽のような笑顔」とは真逆。そして、これは身近にいる家族は実は安らげないばかりか、ママが無理すればするほど家庭は居心地悪くなっていく。空回りしてどんどんしんどくなっていく負のスパイラル。
以前の私もそうでした。
だから、無理してそんな強靭なママを目指す必要はないし、これはちっとも理想ではないのです。
ママだって人です!
まずは、
しんどい時は無理しない。
悲しい時は泣く。
ダメな時は助けてと言う。
そんな等身大のママでいてOK。
つらい時や悲しい時、しんどい時だって、そんな自分に「笑顔でしっかりしなきゃ」と自分にダメ出ししているママが多いですが、私たちは完ぺきな神様ではありません。
しんどい時もある。
悲しくて耐えられない時もある。
1人ではどうしようもない時もある。
そんな時は、無理しなくていいし落ち込んで泣いてもいい。
誰かに助けてと言ってもいい。
やる気にならない日は、家族に心配かけちゃうくらい寝込んでみてもいい。
そして、心が落ち着いたら、またゆっくり元気になっていけばいいのです。
「無理して笑顔にならなくてもいい」を目指す!
ネガティブな気持ちにならないようにする、しんどくならないようにする、こんなのはありえない話です。そして、無理や我慢というのはどんどん溜まっていくだけで、心は疲弊していきます。
だから、まずは、
「いつも笑顔で」を目指すのではなく、「無理して笑顔にならなくてもいい」を目指す!
これならきっと今日からでもできるはず。
これを自分に許可すると、どんどん心が癒えてラクになります。ママの心がラクになると、家庭はゆる〜く居心地のいい場所になります。
そうすると、笑顔なんて頑張って作らなくても、勝手にニコニコできちゃうのです。
楽しい時は笑い、しんどい時は無理しない。
そんな自然体のママを見ていると、子どもだって自分がつらい時はつらいと言っていいし、それでも家族は受け止めてくれるという安心感を持つのだと思います。
どんな時もどーんと構えた「ぶっとい幹」みたいな、なんでもヘッチャラで動じない逞しいママではなく、風が吹けば揺れるしザワザワすることもある、でもまたど真ん中に戻れる、そんな「しなやかな幹」のようなママを私は目指したいと思っています。
完ぺきなママを目指すのではなく、そんな等身大の自分のままでいいと思えば、肩の力も抜けて心は落ち着いてくるはずです!
お読みいただきありがとうございました。