『ヘアゴム1本でなんとかする』(KADOKAWA)
著者:保科 真紀
定価: 1,485円
髪がペタンコに見えるのは、髪の毛そのものが細くなったうえに、分け目をいつも同じ位置にしていることで、そこでしか分けられなくなってしまったからなんです。また、日本人にとても多いと言われている「八張り(頭のってっぺんから少し横の部分、角に当たる部分が張っている形状の頭)」の人はとくにペタンコに見えやすく、バランスを整えるのが難しいのですが、髪を乾かすときの工夫でボリューム感を取り戻せます。
ポイント1:髪を乾かすときは、分け目をなくすように
トップの髪が自然乾燥してしまうと分け目が固定されてしまいます。濡れた状態から、ドライヤーで素早く根元を矯正するのが重要です。分け目をなくしてボリュームをだしていきましょう。
1.髪を逆側に引っ張りながら乾かす
何も考えずに乾かすと、いつものところで割れてしまいます。そこでまずは、ぬれた状態で真っ先にトップの根元にアプローチしましょう。分け目とは逆方向に髪の毛を引っ張りながら乾かすことでいつものところで髪が割れなくなります。
2.逆サイドも同様に根元をしっかり乾かす
根元を一方向からだけ乾かすのではなく、逆サイドからもドライヤーをあてます。左右に髪を振って乾かすことで根元の向きが中央に寄ります。そうなると分け目がなくなり、髪も立ち上がりやすくなるのでペタンコ髪が解消されます。
ポイント2:スタイリング剤を使ってしぶとい分け目を消す
前髪がぱっくり割れたうえに、そこからつむじまで「1本の道」になったしぶとい分け目があると、なかなかふんわりした印象になりません。
この分け目を消すためには、スタイリング剤を活用するのがポイントです。
1.前髪の根元からつむじまでスプレーする
分け目に沿って、髪の根本をふんわりさせるタイプのスタイリング剤を頭皮にミスト。このとき根元までしっかりぬれるくらいたっぷりつけるのがおすすめです。分け目ラインだけでなく、その左右にもつけるとさらに補強になります。
2.髪と地肌になじませてドライヤーで乾かす
スタイリング剤を髪と地肌になじませたら、ドライヤーの風を前からあて、手ぐしで分け目付近の髪の根元を左右に動かしながら乾かしましょう。
見逃しがちな「つむじ割れ」も ドライヤーで解消
前から見た分け目にばかり気を取られがちですが、自分からは確認しづらいつむじも要注意!
つむじを軸に、ぱっくり割れてしまう「つむじ割れ」にも、髪の根本をふんわりさせるタイプのスタイリング剤をつけましょう。周辺の毛束を持ち、左右に動かしながら、ドライヤーで乾かすとつむじ割れが解消します。
髪の毛にハリやコシがないと、一気に老けた印象になってしまいます。ポイントは、ドライヤーで素早く根元を矯正してあげること。一方向ではなく、左右どちらの方向からも風を当てましょう。また、しつこい分け目などにはスタイリング剤も活用してみてください。今回ご紹介した髪を乾かすときのひと工夫を取り入れて、若々しいボリューム感を出したいですね。