お風呂のお湯は熱すぎNG!花王「バブ」担当者が語る“体の芯まであたたまる冬のイチオシ入浴法”

家のこと

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2021.12.17

昨年、発売以降最高の売り上げを達成した『バブ』。ヒットしている理由と意外な開発秘話について前回は伺いました。今回は、コロナ禍以降の入浴事情の変化や、冬のおすすめの入浴法について、花王『バブ』担当者に教えてもらいます。

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教えてくれた人

花王株式会社 シニアマーケター・羽部俊之さん

化粧品、スキンケア・ヘアケア、ヒューマンヘルスケア、ファブリック&ホームケアと、消費者向けに4つの事業分野で“きれい”を満たすものづくりを展開。創業以来、消費者の立場にたった“よきモノづくり”を通じて、人々の豊かな生活文化の実現に貢献することをめざす。

コロナ禍では「湯船につかる人」が増加中

――世界初の炭酸ガス入り入浴剤『バブ』花王担当者が語る“ヒットの裏側”でも教えていただきましたが、コロナ禍以降、入浴のニーズが変化しているのですね。

私たちが行っている『くらしの実態調査』によると、「入浴時に湯船につかる」と回答した方は、2019年7月時点では66%でしたが、2020年以降は72%まで増えています。夏に行われた調査でこれだけ増えているということは、かなり大きな変化が起きていると考えられます。

入浴の実態調査花王調べ


入浴の実態調査花王調べ

そして、湯船入浴日数・湯船入浴時間も増えています。2021年7月時点では、湯船につかると回答した方のうち61%が毎日湯船につかっていると回答。湯船に入る頻度も、時間も増えていることがわかります。
また、入浴の目的について、「血行を促進させたい」「良質な睡眠をとりたい」「自律神経を整えたい」「免疫力を高めたい」というニーズがコロナ禍に入って一気に上昇しています。

入浴の実態調査花王調べ

――ユーザーの健康意識が高まった結果、『バブ』の売り上げも伸びたのですね。

自分自身をメンテナンスしようという意識は確実に高まっていると思います。家庭で手軽にできることのひとつが「入浴」であり、お風呂に『バブ』をポンと一錠入れるだけで手軽なセルフメンテナンスになるということが、お客様のニーズと合致したのかもしれません。お客様の暮らしへのお役立てとして『バブ』を活用いただけるのはうれしいですね。

お風呂のお湯が熱すぎるのはNG! おすすめは「40℃位」

――バスタイムをからだにいいものにしたいと考える方が増えているとのことですが、冬のおすすめの入浴法はありますか?

40℃位(ややぬるいと感じる程度)のお湯に10分程度、肩までつかることをおすすめしています。さら湯でも温まったと感じていただけますが、『バブ』を入れことで、さらにからだの芯まで十分に温まると感じていただけるのではないかと思います。

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――冬場は40度だと寒いと感じそうですが……。

もっと熱いお湯につかりたいと思うかもしれませんが、実際に時間を計るとわかりますが、「10分間」は体感よりもずっと長く、40℃位(ややぬるいと感じる程度)のお湯でも、肩までつかればしっかり温まれますよ。

――逆に、入浴時間が長いことによる悪影響はあるのでしょうか?

今は入浴しながら動画などを楽しむ方も増えているようですね。40℃位(ややぬるいと感じる程度)のお湯であれば入浴時間が長くても問題ないと思います。そういったことを考えても、お湯は40度以下がおすすめです。ちなみに、『バブ』はお湯に溶かしてから2時間程度は炭酸ガスが溶け込んでいるので、長湯しても温浴効果は持続します。

素敵なバスタイムを演出したい

――『バブ』は季節によって数量限定品も販売されていますが、これまで何種類の『バブ』が発売されたのでしょうか?

じつは担当の私たちでも数えきれないほどの種類がこれまでに販売されているんです。まちがえなく100種類以上は発売されていると思います。

――そんなにたくさんあるんですね! 発売から現在までの38年間で、とくに話題性の高かった『バブ』はありますか? 

2019年11月に発売した『バブ お風呂で楽しむ物語の世界』という商品です。

バブお風呂で楽しむ物語の世界2019年11月に数量限定で販売された『バブ お風呂で楽しむ物語の世界』人魚姫と青い鳥

『人魚姫』『青い鳥』の2種類があり、それぞれ物語内4つのシーンにあわせた香りを調香師が調香して作りました。箱を開けると裏に『人魚姫』または『青い鳥』の物語が書いてあり、それぞれのシーンを象徴した4種類の個装パッケージにもこだわりました。これまでも限定の香りアイテムは販売していたのですが、この商品は香りを超えて、物語にのせてお風呂を楽しむという楽しみ方を提案できたと思います。SNSで話題になり、問い合わせセンターにも「どこで買えますか?」とのうれしいお問い合わせを多数いただきました。今後も新しいお風呂の楽しみ方を提案する商品を開発していきたいと思います。

――最近のニュースとしては、『バブ』全商品で、水道水に含まれている塩素を減らす効果が加えられたそうですね。

そうなんです。コロナ禍に入り、「いいお湯につかりたい」というニーズが高まっていると感じていました。からだを温める効果に加えて、お湯質自体からだをいたわるものに変えられないかということで、昨年8月にアミノ酸で水道水中の塩素を除去し、さら湯のピリピリ感をやわらげる、リニューアルを行いました。

同時期に無着色・無香料の『バブ クリアタイプ』、乳白・無香料の『バブ ミルキータイプ』を発売したのですが、入浴剤を使いたいけど香りや色が気になる、自分にやさしいものを使いたいという方から「待ってました!」と好評の声をいただいています。「さら湯より、もっといたわるお湯質※に」というコンセプトが一定の評価をいただけたのではないかと感じています。(※湯ざわり)

――今後の『バブ』の展開は?

入浴は、「必要に迫られてやるもの」から、「セルフメンテナンスの時間・空間」へと変化していると感じます。そんななかで、前向きなからだづくりや、気分転換、また、新たなライフスタイルをお持ちの方への価値提供をしていきたいと考えています。素敵な入浴時間・入浴体験の提供にチャレンジしていきたいです。

コロナ禍に入り、セルフメンテナンスの時間・空間としてバスタイムが活用されているのですね。「40度のお湯に10分間」で、からだも心もポカポカに。今日からぜひお試しを!

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