「酢」が切り花を長持ちさせる! 酢の殺菌作用を活用しよう
料理に使うのが一般的なお酢は、掃除や洗濯など、生活のさまざまなシーンに活躍する便利な調味料。
切り花を長持ちさせる効果をもっていることを知っていますか?
お酢の主成分は、酢酸と呼ばれるもの。お酢には殺菌作用があるため、植物の病気の原因であるカビやウイルスの繁殖を防ぎます。植物の水や栄養分を吸い上げる管は、微生物によって影響をうけやすいのですが、お酢の殺菌作用によって防止することができるともいわれています。
お酢にもさまざまな種類がありますが、掃除には一般的な家庭料理に使用する「穀物酢」を選びます。すし酢、ポン酢など、ほかの調味料が含まれているお酢やフルーツビネガーなどは、ベタついたり植物にとって刺激になるため、使用しないでくださいね。
酢の活用術:「切り花を長持ちさせる」方法
◆用意するもの
- 水で60倍に薄めた酢……適量
- ボウルなどの容器
◆方法
1.容器に、酢を水で60倍に薄めたものをつくります。
2.1の酢水に生け花の切り口を30秒から1分ほど浸けます。
3.いつも通り、水を入れた花瓶に生けます。
酢水に浸けることで殺菌作用が期待できると同時に、根本から水を吸い上げやすい状態になり、水を取り込みやすくなるという仕組みです。
※酢の濃度が高すぎる、長時間漬けすぎると逆効果になる可能性があるので注意してください。
参考HP:タマノイ酢株式会社「お酢の効果・効能」より
切り花をより長持ちさせるためには? 切り方の2つのコツ
タマノイ酢さんに教えてもらった酢水に切り口を漬けるほかにも、切り花を長持ちさせるためのコツがあります。
切り花を飾る前にやっておくとよい2つのコツも、併せて押さえておきましょう!
1.余分な葉は取り除く
雑菌が水の中で繁殖しないように、花瓶の中で水に浸かりそうな高さの葉は取り除いておきます。
2.根本は斜めに切る
切り口を斜めにすることで断面積を広くとることができるため、水の吸い上げがよくなります。
茎の根本を毎日1cmほど切って切り口を新鮮に保つことも水揚げがよくなるポイント。また、花瓶の中の水を毎日変えて清潔にしておくことも、長持ちさせるためには大切です。
生活に彩りを与えてくれるお花は、お酢の活用をはじめ、ちょっとした手間をかけることで長持ちさせることができます。
贈り物でもらったり、自宅用に買ったりしたときには、ぜひ試してみてくださいね。