ノープラン買い出しでも、リレー方式を取り入れると迷わない。
仕事、家事、育児と慌ただしい毎日では、どうしても雑務が後回しになってしまいます。たとえば、冷蔵庫の在庫を確認すること、買いものメモを作ることなど……。
かといって、そうした雑務をしないままノープランでスーパーに来ると、冷蔵庫にあるのと同じものを買ってしまったり、逆に不足があったりしますよね。
そこでおすすめしたいのが、野菜はリレー方式で買うこと。
ノープランで買いものに来ても、迷わず野菜を選べるようになり、買いものが早く終わりますよ。
リレー方式は、似た野菜をバトンをつなぐように交互に買う方法
リレー方式は、その名の通り、バトンをつなぐように買いものをしていく方法。
似た野菜同士をチームにして、買いもののタイミングごとに選んで買っていきます。すると、メモがなくても「前回はあれを買ったから、今週はこれだ!」と思い出しやすくなります。
しかも、似た野菜同士というのは、同じような調理法が可能です。だから、レパートリーを増やさなくても代用食材にできるため、たくさんのレシピを覚えたり調べたりしなくても調理できます。
リレー方式で大切なことは、サイクルです。1週間サイクルではなく、買いもの1回を1周目とします。
毎回買う“スタメンチーム”をつくろう
まずは、毎回買うスタメンチームを作っておきましょう。スタメンチームは、リレーチームから外しておきます。
わが家では、週2回の買い出しをしています。そのとき、「トマト、きゅうり、にんじん」は毎回買うことにしています。
これが決まっているだけでも、毎回の買いものがぐっと楽になりますよ。
似た野菜で“リレーチーム”をつくろう!
まず、リレー方式の要となる“似た野菜”でチームを作ることについてご説明します。
必ずこれと同じようにする必要はありませんので、使いやすいようにアレンジを加えてください。
チーム例を紹介!
【青菜チーム】
青菜類です。おひたしや炒めもの、スープなどに使うものが多いチームにします。
例:ほうれんそう、小松菜、春菊、水菜、まな
【炒めものチーム】
どちらかというと炒めものに使うことが多いチームです。
例:パプリカ、ピーマン、なす、ズッキーニ
【淡色野菜チーム】
淡色野菜の似た2種類のチームです。
例:キャベツ、白菜
【洋風チーム】
どちらかというと洋風料理に使うことが多いチームです。
例:ブロッコリー、カリフラワー、アボカド、アスパラガス
【ほっくり野菜チーム】
ほっくりした食感の野菜チームです。
例:じゃがいも、さつまいも、かぼちゃ、里芋
【根菜チーム】
例:ごぼう、れんこん、大根、にんじん、玉ねぎ
【生野菜チーム】
サラダに使うことの多いチームです。
例:トマト、ミニトマト、レタス、ベビーリーフ、サラダほうれんそう、貝割れ菜、ブロッコリースプラウト、きゅうり
【きのこチーム】
きのこのチームです。
例:えのき、舞茸、しめじ、しいたけ、エリンギ、マッシュルーム
リレー方式の実例を紹介します!
家族の人数や自炊頻度にもよりますが、たとえばこんなふうに考えてみてください。
この実例は、週2回の買い出しを想定しています。
毎日少しずつ買う人は、週2回“野菜購入日”を決めると取りかかりやすいです。
週1まとめ買いの人は、各チームから買う量を1、2種類増やしても良いと思います。さらに、次の買いもの日近くに使うものは、傷まないように冷凍したり、生野菜を買わずに冷凍野菜を買うなどの工夫もおすすめ。
1周目:
- スタメンチーム→トマト、もやし
- 青菜チーム→ほうれんそう
- 炒めものチーム→パプリカ、ズッキーニ
- 淡色野菜チーム→白菜
- 洋風チーム→ブロッコリー
- ほっくり野菜チーム→かぼちゃ
- きのこチーム→えのき、舞茸
- 生野菜チーム→きゅうり
2周目:
- スタメンチーム→トマト、もやし
- 青菜チーム→小松菜
- 炒めものチーム→ピーマン、なす
- 淡色野菜チーム→キャベツ
- 洋風チーム→アスパラガス
- ほっくり野菜チーム→じゃがいも
- きのこチーム→しいたけ、しめじ
- 生野菜チーム→ベビーリーフ
肉じゃがを作るときは「じゃがいも」が必要だけど、リレーの順番でいうと今回は「さつまいも」。こんなときは、2パターンの解決策があります。
パターン1. 次サイクルをさつまいもにする
パターン2. 今回はじゃがいもとさつまいもの両方を買う
このようにやりやすい方を選んでください。
野菜には、似た用途で使う“チーム”にわけることができますよね。それらをまとめて把握しておくと、ノープラン買い出しでも迷いにくくなりますよ。