ぼくは「いま」子育てを“ひと段落”させた。子どもに「人生が最高に楽しい」と伝えるために。

家族・人間関係

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 ぼくは「いま」子育てを“ひと段落”させた。子どもに「人生が最高に楽しい」と伝えるために。

2022.01.16

家事シェア研究家の三木智有です。40代だからこそ、これからの人生がより自由で楽しくなる。 ミッドライフクライシスで悩んだ1年を経て今が少しずつ楽しくなってきました。 子育てで自分の時間が持てないと悩んでいる人へ、一緒にがんばろうというメッセージです。

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「自分のための時間」を抱きしめる。

子どもが産まれてから今日までずっと。抱きしめ続けて来たのは子どものことだった。

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「この子をちゃんと守っていかなくちゃ」って思いは、どうしても「私自身を大切にする」ってこととトレード関係にあった気がする。

本当はトレードなんかする必要はなかったのに。
それでも、はじめての子育てで小さくて頼りない命を守るには、自分の全部を投げ出さないわけにはいかなかった。

その甲斐もあって、娘は元気いっぱいな7歳になった。
気がつけばオムツ替えだって何年も前の話。トイレもひとりでできるし、ご飯だってちゃんと食べる。登下校だって、お買い物だってひとりで街へ繰り出す。

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いつしか「生存の危機」みたいな心配をすることもなくなって、「一人前」に向けての成長へと子育てのフェーズも変わっていた。

娘を抱っこして歩くことが少なくなったいま、身軽になった両手はどうすればいいのだろう。

娘を抱きかかえながらぼくは、行きたいところ、やりたいことがたくさんあったんじゃなかったっけ?
美術館に行きたかった。ゆっくりカフェで本を読みたかった。ファミレスじゃなくてコースをゆったり楽しむ食事の時間が欲しかった。
「この子を守る」と、引き換えにしてきた「小さなやりたいこと」。もう、やろうと思えばできる。

娘は、自分の好奇心の赴くままやりたいことに向かって全力を尽くしている。
けん玉に夢中になり、百人一首にのめり込み、マイクラをマニアックにやり込み、you tubeを見てはYouTuberごっこをしている。字を書くことも、計算をすることも、本を読んだり絵を描くことも。遊びも勉強もそこには境目なんかなく、同じように大騒ぎしながら楽しんでる。

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娘は「守られる存在」なんかじゃなくて「成長を楽しんでいる」。

ぼくは子どもを守るために、自分の自由を投げ捨てていた気になっていたけど。
子どもは別に、親の自己犠牲なんて望んじゃいない。

人生の先輩だからね。見せてあげるべきは「人生って最高に楽しいよね」ってことだろう。
かっこよく言えば「希望」でなきゃいけない。


だから。
娘を抱っこして歩かなくてよくなったこの両手で、ぼくは人生を楽しむ時間を抱きしめようと思った。40代はきっと、ここからがオモシロイ。

子育ての「ひと段落」はいま、決める。

子どもはいつだって手がかかる。
「まだ小さいから」「いまは受験だから」「自立して家を出るまでは」
そう思っていたら、本当に家を出るまで子育てのひと段落なんて来ない。きょうだいがいたら、本当に何十年も自分の時間を大切にするなんてできないかもしれない。

だから「子育てのひと段落」は、自分で決めようと思う。

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ぼくは、「いま」がその時って決めたのです。
なぜなら、自分の時間をもっと自分のために、楽しむために使いたいって思ったから。

それは家族をないがしろにするなんてことじゃ、もちろんない。

娘と一緒にできることだって増えたし、手取り足取りしなくても自分の時間を作ることができるようになっているし。
汚れてもいいように、黒っぽい服ばかり選ばなくても、もう大丈夫。
おしゃれして、いっしょにカフェでデートするのだって楽しい。

40代、星を見に行こう。

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年末。ずっとやりたいと思っていた「満点の星空を見に行く」ができました。
ひと月前から準備して、絶好のロケーションを探して。

「いつかやりたい、と思っていたことを叶えるための時間をつくる」

それこそが自分の時間を大切にすることだし、人生って楽しいってのを伝えることでもあるんじゃないかって思って。これまで後回しにしてきた小さな夢を叶えることにしました。

誰だって、それぞれの事情で忙しいのです。
「時間があるから、好きなことができる」なんて人は、ほとんどいなくて。多くは「好きなことをするために、時間をつくる」です。

40代は、星を見に行こう。

自分が疲弊しながら家族に接するより、みずみずしく実った姿で接することが、家族を笑顔で満たしてくれるはずだから。

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著者

三木智有

三木智有

NPO法人tadaima!代表 日本唯一の家事シェア研究家/子育て家庭のためのモヨウ替えコンサルタント 家事シェア研究家のnote:https://note.com/tomoari_miki

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