お話を聞いたのは……洗濯ブラザーズさん
毎日の洗濯を楽しくハッピーにするために活動するプロ集団で、茂木貴史さん、茂木康之さん、今井良さんの3人で結成された。横浜でクリーニング店「LIVRER YOKOHAMA」を経営する傍ら、劇団四季、シルク・ドゥ・ソレイユ、クレイジーケンバンドなど国内外の有名アーティストの衣装クリーニングを行っている。
『日本一の洗濯屋が教える 汚れ落としの神ワザ 』
著者:洗濯ブラザーズ
定価:1,274円
夏服はほとんど家で洗えます
薄手のワンピースや天然素材の服、Tシャツなど、夏のオシャレは多種多様で、服によってはドライクリーニングの表示がついていることもありますね。そんな夏服は「家で洗濯ができない」と思いこんでいませんか?
しかし洗濯ブラザーズさんは「ドライクリーニングの表示は、あくまでドライクリーニングができる服という意味で、必ずドライクリーニングをしないといけないというわけではありません」とおっしゃいます。
正しい洗い方がわかっていれば、リネンやレーヨンなどの天然素材の服、ジャケットや学生服であっても自宅で洗うことが可能なんだとか。自宅で洗える服が増えると、服選びの幅も大きく広がりそうですね。
ニオイのお手入れは「つけおき」が必須
夏服で最も気になるのがニオイではないでしょうか? 汗や生乾きのようなニオイが洗濯で落ちない理由は、服の繊維にニオイ菌が入り込んでいるからだそう。この菌は一般的なナチュラル系洗剤では落とすことが難しく、何度洗っても残ってしまいます。
ニオイを根本から消すためには、殺菌ができる洗剤が必要です。洗濯機で洗う前に30分ほど、殺菌に特化した洗剤を使ってつけおきをすることで、菌を分解することができます。
どんな季節も「部屋干し」がおすすめ
殺菌という点では、日光の殺菌効果でニオイのもとを分解できるため、屋外で乾かす天日干しも有効です。
しかし、洗濯ブラザーズさんたちは「どんな季節でも部屋干しがおすすめ」と言います。
とくに夏の日差しは紫外線が強く、服の色あせや変色の原因にもなります。外に干す場合は、服が直接日光に当たらないように陰干しを意識するといいでしょう。
次のシーズンでも着るなら「しまい方」も重要
汗・皮脂をしっかり落とした服を次のシーズンに気持ちよく使うためには、しまい方も重要だそうです。
衣替えは20℃を目安に、気温が下がる日が増えたタイミングで入れ替えるのがおすすめとのこと。必ず晴れた日に行い、日光を遮断できる場所に保管しましょう。
シワがないようたたむかアイロンをかけ、平たく積み上げて収納するのではなく、立てて収納しましょう。重ねる場合は、下から綿・麻・化学繊維・デリケートな服の順で収納し、詰めすぎないようにすることがポイントとのこと。
ドライクリーニング表示のある服は、家で洗濯してはいけないと思いこんでいた人は多いのではないでしょうか? また収納の仕方も工夫することで、黄ばみやシミを予防できるので、季節の変わり目には意識してみてくださいね。