生乾き臭の原因は「洗濯物に残った雑菌」
「洗濯をしたばかりの衣類に雑菌が?」と思われるかもしれませんが、洗ったばかりの洗濯物にも、洗濯槽の汚れ、洗い残し、すすぎ残しなど様々な雑菌が付着しています。
この雑菌を洗濯で完全に取り除くことは、実はとても難しいのです。
大切なのは、雑菌を繁殖させないこと。
そのためには「よく洗い」「早く乾かす」ことが大切です。
部屋干し臭を防ぐ6つのポイント
1:洗濯前に菌を増やさない
洗濯カゴは実は、菌の繁殖場所。
濡れたタオルや汚れた衣類を他の衣類と一緒に入れると、汚れが移ったり、雑菌が繁殖してしまいます。
洗濯カゴは通気性の良さで選び、濡れているものは乾かすか、すぐに洗濯しましょう。
2:洗濯物の量は8分目まで
洗い残しの原因は、洗濯物の詰め込みすぎ。
洗濯物の量が多すぎると、衣類が洗浄水につからず、洗濯機の水流も作用せず、しっかり洗うことができません。
入りきらない時には、洗濯を2度に分けた方が結果として二度洗いの手間を減らすことができます。
水量が足りない時には、高水位で洗濯するのもおすすめです。
3:洗浄力が高い、アルカリ性洗剤を使う
汚れをしっかりと落としたい時には、洗浄力の高いアルカリ性の粉洗剤がおすすめです。
皮脂汚れと相反するアルカリ性の洗剤を使うことで、汚れをしっかりと落とします。
4:すすぎの回数は2回以上
洗濯槽の中で衣類は、汚れが溶け出した汚染水の中に浸かっています。
この汚染水をしっかりとすすぐことで、衣類から汚れ・雑菌を落とすことができます。
最近は、すすぎ1回でOKという洗剤も増えていますが、そのような洗剤をお使いの場合も、すすぎは2回以上に設定しましょう。
汚れ落ちやニオイに悩みの方は、洗剤を変える前にすすぎの回数を増やすだけでも、仕上がりに差が出るのでぜひ試してみてください!
5:洗濯後はすぐに干す
洗濯槽内に洗い終わった衣類を放置してしまうと、濡れた洗濯物が菌の温床に…。
せっかくのお洗濯を無駄にしないためにも、洗濯物はすぐに出して干しましょう。
6:洗濯槽を清潔に
せっかく洗濯をしても、洗濯槽カビだらけでは元も子もありません。
洗濯槽内は、湿気が多く、皮脂・石けんカスなどの汚れが残るため、カビが繁殖しやすい場所です。
洗濯槽のお手入れは1~2ヶ月に1回が目安。
嫌なニオイがしたり、黒いピロピロが洗濯物に付着するようになったら、すでにカビが大繁殖している証拠…!
そうなる前に、定期的にお手入れしましょう!
部屋干しで早く乾かす5つのポイント
生乾き臭を防ぐために一番大切なのは、「早く乾かす」こと。
濡れた時間が長ければ長いほど、衣類に雑菌が繁殖しやすくなります。
ここでは、早く乾かすためのポイントをご紹介します。
1:脱水時間を長くする
衣類の素材によっては、シワになってしまうこともあるので、洗濯表示を確認しましょう!
2:部屋干しに適した場所に干す
換気設備が整った浴室や洗面所は部屋干しにおすすめの場所です。
リビングに干す場合、窓のそばに干すのはNG!
窓際は空気の通りが悪く、乾くのに時間がかかってしまうため、空気通り道がある部屋の中央部分がおすすめです。
エアコンの風が直接当たる場所も◎
3:衣類と衣類の間隔は、こぶし1つ分以上
衣類の間隔を空け、衣類が空気に触れる面積が広くなるように干すのがポイントです。
4:洗濯物に風をあて、除湿
衣類に残った水分を飛ばすため、扇風機やサーキュレーターの使用もおすすめです。
部屋の湿度を下げるため、除湿機やエアコンの除湿機能も活用しましょう!
5:アイロンを使う
吸湿性に優れた綿100%の製品の場合、洗濯物がある程度乾いたらアイロンをかけるのもおすすめです。
シャツなど、乾くとシワになりやすい衣類も、シワにならずに仕上がります。
梅雨時期のストレスをなくすために
雨が続き、部屋干しの機会が増えると、お洗濯が少し憂鬱になりますよね。
その原因の一つである「部屋干し臭」のお悩みを解消し、毎日の家事ストレスが1つなくなると嬉しいです。
まずは、洗濯槽をお手入れし、梅雨の季節に備えましょう!
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