夫は、家事の正解がわからなくて迷ってる……!?
つい先日。わが家ではこんなことがありました。
「なんだか体調悪そうだね。今日はわたしがご飯つくろうか?」
わが家では僕が料理担当。でもその日は体調が悪く、妻が夕飯作りをバトンタッチしてくれたのです。
でも、その後いろんなことを聞かれます。
「ねえ、何作ったらいい?」「使った方がいい食材とかある?」「買い物行ったほうがいい?」「買ってくる物ある?」
などなど。
あんまりにもいちいち聞いてくるので「ちょっとは自分で考えてよ…」とつぶやいてしまいました。
同じようなことは料理以外でもあります。
掃除を頼めば、
「どこを掃除したらいい?」「掃除機掛けだけでいい?」「テーブルの下とかもやった方がいい?」
などなど。いちいち質問攻め。
聞かれる方は正直めんどうくさいのですが、これが妻にとっては大事なリスクヘッジになっているのです。
なぜなら、家事の正解は依頼した人の頭の中にあるから。
自分が主担当じゃない家事の正解って、本当にわからないものなんです。
家事の正解は、人次第
「家事の正解、なんて別にそんな難しいこと要求してない。『普通』にやってくれたらいいのに」
僕もそう思っていました。でも、ある時「正解のわからない家事の難しさ」を実感することがあったのです。
それは、友人の家でランチ会をやったときでした。
美味しくランチを食べ終え、「じゃあ、みんなで片付けしよう」となったとき。
僕は洗い終わった食器を「拭く」作業をしていました。
でも、洗いたての食器ってビショビショです。布巾はすぐに湿ってしまい、拭いても薄っすら湿り気が残る。
とくにグラスなんかは拭いても簡単には水気を拭ききれません。
わが家だったら「ま、この程度でOKかな」と食器棚にしまってしまいます。
けど「もうちょっとちゃんと拭いて欲しい」と思われるかもしれません。もしくは「そんな丁寧に拭かないでもいい」と思われるかも。
だから「布巾湿っちゃって、こんな感じだけど大丈夫?」と聞きました。
他にもしまう場所、布巾の種類(台拭きと食器拭きなど)など食器洗いひとつ取ってもわからないことだらけです。
「適当でいいよー!」と言ってくれるものの「適当」の塩梅がわからないのです。
こういうことって、家の外に出るとよくあります。
キャンプで料理をしていて、たまねぎの皮むきをお願いしたら「どこまでむきますか?」と聞かれたこともありました。
聞いてきたのは、普段家で料理をしているママさんです。たまねぎを初めてむいた子どもじゃありません。
カレーに入れる野菜の切り方だって、人によって様々です。
わたしの思う「普通」なんて、自分以外の人にとっては「へぇー」だったりするものです。
夫を家事から遠ざける「正解のわからない家事」の存在
ダメ出しされない家事をするには、細かく相手の思う正解をさぐっていかなくてはなりません。
これが、意外と気持ち的な負担になるのです。
そこを失敗すると、その家事はとたんに「気の利かない家事」になってしまいます。
「なんで、料理したあとこんなに洗い物だらけなの?」
「そうやって畳んだら、シワだらけになる」
「オムツのストックなくなったのに気づいたんなら補充しといてよ」
夫の「気の利かない家事」のエピソードは世間に溢れかえっています。
一方、その裏側では。
家事の正解がよくわからない。かといって細々聞きながらやるのも面倒。そもそも何を聞いたらいいのかすら、よくわからない。ってことも多いのです。
正解のわからない家事と、気の利かない家事は表裏一体。わが家のやり方を、一緒に決めていくことで、正解のわからない家事を減らしていけるかもしれません。