子どもが何を考えてるかわからなくなってしまった...
問題なく通っていると思っていたのに、ある日突然不登校に。
そのような経験がある親御さんは、「子どもが何を考えているかわからなくなった」「親として子どもを理解できているのか自信がない」と話される方が多いです。
そして、子どもが学校に行きはじめたとしても「またいつ不登校になるかわからない」「今も何か隠しているのかも?」と不安の種が心に残る親御さんもいらっしゃいます。
子どもとのコミュニケーションがこれでよいのかわからないとき、不安が心に残っているときの対処法を考えていきます。
「また不登校になるかも」と不安を感じたときの対処法
親の不安か、子どもの不安かを整理する
まずは、根拠があるから不安を感じているのか、それとも親自身の心配性な性格から不安を感じているのか、を知る必要があります。
なぜなら、親は子どもを大切に思うあまり、子どもが抱いている気持ちを大きく受け取ってしまうときが多いからです。
例えば、日曜の夜にどこか暗い表情をしている、朝起きるのがいつもより10分遅い、「宿題めんどくさいなあ」と呟く。
どんな子にもとってもありえる様子ですが、「不登校の兆しかもしれない」という目で見ると心配になりますよね。
「親の考えすぎなのか、それとも子どものSOSなのか。」
1人で見極めるのはなかなか難しいもの。
パートナーや先生、スクールカウンセラーなどの専門家に相談しながら整理していくのがおすすめです。
本人の傾向を見つける
一言に不登校といっても、理由は本当に人それぞれ。
また、明確な理由がわからない、複数の要因が絡み合って生じたケースは本当に多いです。
なので、少しモヤモヤしながらも、その都度できる対処を考えていくしかないんですね。
そして、環境を変えたら適応できるようになったり、なんとなく元気になって行けるようになる、学年が変わったら以前のように戻ったり。
何が原因で行けなくなり、何が要因で行けるようになったのか、わかりづらい子も多いもの。
そのようなケースでは、親が「あれは一体なんだったんだろう」と感じ、またいつ来るかわからない不登校に怯えやすくなります。
子どもから明確な理由を聞けずとも、親が子どもの特性や傾向を把握しておくのは役に立ちます。
例えば、
- 友達の些細な一言を気にしやすい。
- 先生が怒るのを見ると自分も怒られている気持ちになっていそう。
- 季節の変わり目に体調が崩れると気持ちも落ち込みやすい。
- 人前で自分の意見を発表することに抵抗がありそう。
大人になってくると、苦手な環境や人などを自分認識できるようになってきますが、子どもが自分で気づいて対処するのはなかなか難しいもの。
子どもが苦手としていそうな場面や人の性格、環境の変化を周囲の大人が把握し、できる限りの調整を考えるのが望まれます。
余力があれば振り返る機会を
登校を再開したとしても、家族の間で不登校期間の話をしづらいという親子は多いです。
たしかに、辛かった時期の話をするのは、心の準備が必要。
親子それぞれどう切り出してよいのかわからず、当時の話はタブーとなってしまいやすいんですね。
時間が経過し、大人になってから「実はあのときね」と話してくれる子もいます。
なので無理に話させる必要はないのですが、親子の間で不安が残っているときは振り返って整理するのも大切な過程となります。
「理由や原因は言わなくても大丈夫。ただ、同じように辛くならないための対策を一緒に考えていくのはどうかな。」
「あの時期はママもどうしたらいいかわからなかったんだよね。どんな言葉をかけてあげられたらよかったかな。」
子どもがある程度安定し、余力がでてきたら、親の方から話をしてみるのもひとつです。
一緒に振り返る中で見えてくるものもきっとあるはず。
辛かった時期も含めて、今に繋がる大切な成長過程と捉えていけるといいですよね。