汚れを落とすには“すすぎの回数”が決め手。見落としがちな「ドラム式洗濯機の正しい使い方」

家のこと

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2023.08.19

4児の母で洗濯研究家の平島 利恵です。最近はドラム式洗濯機をお使いのご家庭も増えていますよね。ドラム式で洗浄力にお悩みの方は、使い方が誤っているのかも…!洗濯から乾燥までできるドラム式洗濯機を正しく使って、毎日の家事をもっと楽にしましょう。

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少量の水で叩き洗い!ドラム式洗濯機の基本

「干す」工程を省略できるドラム式は、夜洗濯派や家事時間を短縮したい方におすすめです。

ドラム式洗濯機の特徴

1.節水

洗濯槽が斜めになっているので、その底部に水を張って洗濯物を通すようにたたき洗いをしていきます。
そのため少量の水で洗濯ができます。

2.油汚れに強い

ドラム式が採用している「叩き洗い」は、油を押し出すので、油汚れに強いと言われています。

4.洗濯物が絡まりにくい

3.乾燥が得意

ドラムを回転させながら乾燥するので、衣服に動きがつき、乾きムラを抑えられます。
乾燥にかかる電気代が縦型よりも安くすみます。

[補足]縦型洗濯機の特徴

たっぷりの水で洗う縦型洗濯機は、泥・皮脂などの汚れが多いご家庭におすすめです。

1.たっぷりの水で良く洗える

2.泥汚れに強い

水流の力で擦り合わせて洗うため、泥汚れはドラム式よりも断然落ちます

3.設置スペースが狭くてもOK

ドラム式洗濯機は汚れが落ちにくい?

洗濯物の適量は5割!

「ドラム式に変えたら汚れ落ちが悪くなった」とお悩みの場合は、洗濯物の量が原因かもしれません。

ドラム式は、少量の水で叩き洗いをするため、詰め込みすぎは厳禁!
衣類の量が多いと、叩き洗いが出来ず、汚れが衣類に蓄積してしまいます。
この蓄積汚れが嫌なニオイ・黒ずみの原因に…。

汚れをしっかり落とすためには、5割程(ドラムを時計に見立てた時、9時と3時の線)が適量です。
少ないと感じるかもしれませんが、縦型洗濯機よりも使用する水量が少ないため、衣類量が多いと汚れを落とすことができません。

ドラム式の適量は、思っているより少ないんです!ドラム式の適量は、思っているより少ないんです!

すすぎは2回以上

洗濯の汚れの落ち具合は、すすぎで決まると言っても過言ではありません。
洗濯槽の中で衣類は、汚れが溶け出した洗浄液の中に浸かっています。

すすぎが不足していると、衣類に汚れや雑菌が残ってしまうことに。
最近は、すすぎ0回・1回という洗剤が増えていますが、それをお使いの場合でもすすぎは2回以上行いましょう!

特に汚れが気になる衣類を洗う場合は、注水すすぎがおすすめです。

すすぎ前・1回・2回の汚れ残りの比較。1回すすぎではすすぎ切れません。すすぎ前・1回・2回の汚れ残りの比較。1回すすぎではすすぎ切れません。

乾燥容量は洗濯容量の約半分!

洗濯機の洗濯容量=乾燥容量ではありません。
多くの洗濯機の乾燥容量は、洗濯容量の半分ほど。
ぎゅうぎゅうに詰めて洗濯した場合、乾燥できる容量を超えてしまうので注意しましょう。

洗濯物の量が少ない場合、しわもつきにくくなります。
ぎゅうぎゅうの場合は乾燥の仕上がりもしわくちゃになってしまいます。

衣類の量が乾燥容量より多い時は、乾燥前にいくつか取り出します。衣類の量が乾燥容量より多い時は、乾燥前にいくつか取り出します。

洗濯物の量が多い日のコツ

洗濯機を2回まわす手間を考えると、衣類を詰め込んでしまいたくなりますよね。
でも、洗濯の本来の目的は衣類を清潔にすること。
せっかく洗濯機にかけたのに、衣類に汚れが残っていては元も子もありません。

洗濯物の量が多い時は、1回目にシャツやスカートなどハンガーにかけるものを洗い、外干しし、
2回目に肌着やタオルなど、畳んでしまうものを少量で洗い、乾燥まで行うのが効率的です。

ドラム式洗濯機のお手入れ方法

乾燥まで行った場合、乾燥フィルターに埃が溜まるので、必ず毎回フィルターのお手入れをしましょう。

お手入れを怠ると乾燥効率が下がり、電気代も余計にかかってしまうので注意が必要です。

ブラシでこするのはフィルターを傷めるのでNG!指の腹でやさしく取り除きます。ブラシでこするのはフィルターを傷めるのでNG!指の腹でやさしく取り除きます。

便利なドラム式洗濯機、正しく使って衣類をもっと清潔に洗い上げましょう!

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著者

平島利恵プロフィール

平島利恵

大学卒業後、株式会社リクルートに入社。じゃらんのEC事業に携わり、株式会社マクロミルへ転職。東日本大震災をきっかけに布おむつ専門店を立ち上げ、EC 事業を展開。2013~2015 年NY 在住中に揉み洗い不要のつけ置き洗剤の着想を得て帰国。株式会社 Heulie 設立。洗濯洗剤と布ナプキンブランド”Rinenna”を展開。洗濯研究家として、「洗濯の正攻法を伝授する」ことを自身のミッションに掲げる。TV、雑誌等のメディアへの出演多数。四児の母。

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