「子どもが部屋から洗濯物を出さない」と嘆く人にやってほしい。子どもが自ら洗濯物を出すようになる方法

家のこと

stock.adobe.com
 「子どもが部屋から洗濯物を出さない」と嘆く人にやってほしい。子どもが自ら洗濯物を出すようになる方法

2023.09.19

整理収納アドバイザーの三條凛花です。10代のお子さんと暮らしていると、子どもが寝具などの洗濯物をなかなか出さない、クリーニングに出したいものを持ってこない……といった悩みはありませんか? 子どもが自発的に動いてくれれば一番良いのですが、個人差がありますよね。私自身も面倒くさがりな性格だったので、母が困っていたのを覚えています。そこでおすすめしたいのが「POPシステム」! 子どもが洗濯物を出しやすくなり、親子のやり取りがグンとスムーズになる方法をご紹介します。

広告

POPシステムとは?

「POPシステム」は私の造語です。「Put→Out→Put」の3つのステップのくり返しでできています。普段は1階と2階でのモノの移動に使っているのですが、ティーンのお子さんと暮らしている方向けの活用法としてアレンジしてみました。
この方法を取り入れると、洗濯物を自分の部屋からなかなか出してくれないお子さんとのやり取りが、今よりスムーズになりますよ。

用意するものは3つだけ。カゴ、情報カード、カードケースです。

POPシステム
カゴはレジカゴサイズのものがおすすめです。わが家では「ストッケージバスケット」という商品を愛用しています。楽天で購入可能です。

POPシステム
それでは、POPシステムのやり方をご紹介しましょう。

ステップ1:Put

POPシステム

1つめのステップは「Put」です。子ども部屋の前にカゴを置いておきます。
ポイントはお願いカードを添えること。100円ショップ等で売られている情報カードに、子ども部屋から出しておいてほしいものを記入します。折れたり汚れたりしないように、同じく100円ショップで購入できる「カードケース」に入れておきましょう。
たとえば「寝具交換」をしたいなら、出しておいてほしい寝具を記入します。
POPシステム
「クリーニング」に出したいものがある場合は「制服」「コート」など書いておきます。
POPシステム
クリーニング前には、点検が必要ですよね。たとえばシミやほつれ、ポケットの中身など。そんなときは上記のように、子どもに確認しておいてもらいたいことも書いておくと、子どもが取り組みやすいと思います。
POPシステム

寝具類は定期的に交換できるように「曜日」を書いておいてもいいですね。

ステップ2:Out

POPシステム

2つめのステップは「Out」です。親からのお願いカードを読んだ子どもが作業をするターンとなります。
寝具やクリーニング用衣類など、お願いカードで指定したものを子ども部屋から出し、ドアの前に置いたカゴに入れてもらいます。
できれば、洗面所や玄関などに運んでもらえると嬉しいですよね。指定の場所がある場合、それもお願いカードに書いておきます。

これで親は子ども部屋に入らずに受け取ることができたので、洗濯や持ち出しなど親のほうで行なうことを進めていきましょう。

ステップ3:Put

POPシステム

最後のステップは、もう一度「Put」です。洗って乾かした衣類や寝具、クリーニングから戻ってきた衣類などをカゴに入れて、子ども部屋の前に置いておきます。ここでは子ども部屋の前を「Put」位置にしていますが、置きやすい場所に設置してくださいね。
このとき、追加でお願いしたいことがある場合は新しいお願いカードを入れておきましょう。

また、「Put」も「Out」もしないときのカゴの置き場所も考えておくと安心です。廊下のデッドスペースや洗面所、棚の中など、管理しやすい場所を探してみてくださいね。

子どもがある程度大きくなったとき、子ども部屋の寝具をすべて取り外して洗濯し、キレイになった寝具をまたつけてあげる……といったことをすべてするのは親の負担が大きいですし、子どものためにもなりませんよね。子どもが大きくなったら、親子ともに負担なく家事を進められる方法を取り入れたいですね。

家事はおとなになってもずっと必要なこと。子どもが成長したときにやるべきことを少しでもかんたんにできるように、親も子も楽で、お互いを認められるようなサポートをしてあげたいものです。ゆくゆくは自分でできるようになるとベストですが、むずかしい場合、まずはこの方法を試してみてくださいね。

広告

著者

三條 凛花

三條 凛花

夫、4歳の長女、0歳の長男、猫2匹と暮らしています。暮らしの中にあるさまざまなプチストレスは、探す・調べる・迷うといったことが原因です。そうしたむだな時間をなくして、自由に使える時間を貯める工夫を発信しています。著書は『時間が貯まる 魔法の家事ノート』(扶桑社)、『365日のとっておき家事』(三笠書房)など。

気になるタグをチェック!

saitaとは
広告

人気記事ランキング

ランキングをもっと見る