教えてくれたのは……笹木翔平さん
にほん整体株式会社 代表取締役社長、とくしま整骨院グループ 統括院長、柔道整復師
2020年2月に整骨院を開業し、現在は徳島県で2院、整骨院を経営。痛みに対しての施術だけでなく、美容などのお悩みにも対応しており、頭の先から足の先までの健康をサポートしている。
足がつりやすい人「6つの特徴」
笹木さんによると、足がつりやすい人・つらない人の行動には違いがあるとのこと。つりやすい人には「6つの特徴」があるのだそうです。
それぞれの予防策についても教えていただきました。
1.ミネラルの摂取量が少ない
ミネラルや電解質の不足と足のつりやすさは、関連していることがあります。足がつりやすい人は、カルシウム、マグネシウム、カリウムなどのミネラル不足により、筋肉の収縮が正常に機能しづらいことがあります。バランスの取れた食事を摂り、特に、カルシウム、マグネシウム、カリウムを含む食品を食べることが大切です。
2.水分摂取量が少ない
足がつりやすい原因の一つは、脱水です。足がつりやすい人は、適切な水分摂取を怠る傾向があります。適切な水分補給を心がけましょう。特に、運動中や暑い日には水分をこまめに摂ることが大切です。
3.運動習慣がない
運動不足や筋肉の弱さは、足がつる原因となることがあります。足がつりやすい人は、適切な運動やストレッチを行わない傾向があります。足の筋肉を強化して柔軟性を向上させるために、適切な運動とストレッチを行うことが大切です。特に、ふくらはぎの筋肉に焦点を当てたエクササイズが役立ちます。
4.体重管理ができていない
体重が適正範囲にある人は、足がつりにくい傾向があります。過重や肥満の人は、足の筋肉に余分な負担がかかり、つりやすくなることがあります。
5.枕が合ってない
寝ている間に足がつりやすい人は、寝姿勢や寝具に問題があることが考えられます。
適切な枕を使用しないと、寝ている間に首や頭部が不自然な位置になり、これが神経や血管に圧力をかけることがあります。この圧力が、足やその他の部位の筋肉に対して異常な信号を送ることがあり、それがつりを引き起こす可能性があります。
また適切な枕を使わず頭や首が適切にサポートされていないと、姿勢が崩れやすくなります。これにより筋肉が過度に緊張し、つりのリスクが高まります。
6.ストレスや疲労を抱えている
ストレスや疲労は筋肉の収縮に影響を与え、足がつりやすくなることがあります。
6つすべて心あたりがあり、ドキッとしていませんか? 足がつりやすいと感じている場合はもちろん、予防のためにも改善できるように心がけられるとよいですね。
足がつったときのNG行動
足がつったときに、つい慌ててグイッと力を入れて伸ばしている方も多いと思います。
しかし、「足がつったときに無理に伸ばそうとするのはNG」だと、笹木さんはおっしゃいます。下記のNG行動を行っている方は注意しましょう。
NG行動1:強制的に筋肉を伸ばす
足がつると、筋肉が収縮してしまいますが、強制的に伸ばそうとすると痛みを悪化させる可能性があります。筋肉が緊張している間に無理に伸ばさないようにしましょう。
NG行動2:急激な動きを加える
足がつったときに急いで立ち上がるなどの急激な動きは、けがを引き起こす可能性があります。ゆっくりと動き、痛みを和らげるために緩やかなストレッチを行いましょう。
足がつったときの正しい対処法
急に足がつると、痛みからつい慌ててしまいがちです。足がつった場合は、どのように対処するのが正しいのでしょうか?
1. 足をゆっくり伸ばす
まずはゆっくりと足を伸ばしましょう。つりの原因となっている筋肉の収縮を和らげるのに役立ちます。
2. 足を軽くマッサージする
足がつった箇所を優しくマッサージしてみてください。指を使って筋肉をほぐし、血流を促進させることができます。
3. ふくらはぎを伸ばす
足がつった場合、ふくらはぎの筋肉を伸ばすストレッチを行います。床に座り、つっている足を前に伸ばし、つま先を引き寄せます。この動作を数秒キープしてからリリースします。痛みが和らぐまで何回か繰り返します。
4. 足を温める
足を温めることで、筋肉が緩みやすくなります。温かいシャワーを浴びるか、温湿布を貼りましょう。
頻繁に起きる・痛みが激しい場合
足のつりが頻繁に起きたり、痛みが激しい場合、医師に相談することが重要です。潜在的な医学的な問題を確認するために専門家の助言を受けましょう。足がつることは多くの人にとって一時的な不快な状態ですが、これらの対処方法を試してみることで、痛みや不快感を軽減し、再発を予防できるかもしれません。
食事の栄養バランスや水分摂取など、日ごろから意識できることも多いことがわかりました。不快な思いを軽減するためにも、まずは生活習慣を見直すことから始めてみてはいかがでしょうか。