教えてくれたのは……笹木翔平さん
にほん整体株式会社 代表取締役社長、とくしま整骨院グループ 統括院長、柔道整復師
2020年2月に整骨院を開業し、現在は徳島県で2院、整骨院を経営。痛みに対しての施術だけでなく、美容などのお悩みにも対応しており、頭の先から足の先までの健康をサポートしている。
寝違えたときに注意すべき「6つのNG行動」
笹木さんによると、寝違えた際には以下のような行動に注意が必要なのだそうです。6つのNG行動を教えていただいたので、症状を悪化させないためにも注意しましょう。
1. 急な激しい運動
首や肩の筋肉に炎症やけががある可能性が高いため、急激な運動や重い物を持ち上げることは避けましょう。筋肉を無理に動かすことで痛みが増すことがあります。
2. 長時間の同じ姿勢
首や肩の筋肉に緊張が生じている可能性があります。
長時間同じ姿勢でいることは症状を悪化させる可能性があるため、できるだけ頻繁に姿勢を変えましょう。
3. 寝返りを打つ
寝返りを打つ際、急に首を動かすことで痛みを引き起こすことがあります。寝返りを打つ際には、ゆっくりと体を回すように注意しましょう。
4. 首のストレスをかける姿勢
首に余分なストレスをかける姿勢を避けましょう。特に長時間のデスクワークやスマートフォンの使用時に、適切な姿勢を保つことが大切です。
5. 暖房などの熱風の直撃
暖房器具の熱風が首や肩に直接当たらないように気をつけましょう。暖房器具の風によって筋肉が緊張することがあります。
6. 自己診断と自己治療
寝違えた場合でも、症状が長引く場合や重篤な場合があるため、自己診断と自己治療は避け、医師に相談しましょう。
寝違えた場合の正しい対処法
寝違えによる痛みを早く改善に導くためにはどのように対処するとよいのか、意外と知らない方も多いと思います。正しい対処法についても教えていただきました。
1. 安静にしつつ、軽いストレッチを行う
寝違えたら、できるだけ首や肩の筋肉に負担をかけないようにしましょう。安静に休息をとることが大切です。そして、首と肩の軽いストレッチを行うことで、筋肉の緊張を緩和できます。ゆっくりと、無理なくストレッチを行いましょう。
2. 温める
寝違えの場合は「急に捻って負ってしまった怪我」というよりは、同じ姿勢や悪い姿勢で睡眠をとったことで筋肉が固まって発生するため、温めるほうが効果的です。温湿布や温熱パッドを使用して、痛んでいる部位を温めることが助けになります。温かさは筋肉の緊張を和らげ、血行を促進します。ただし、温度が高すぎないように注意しましょう。
3. 鎮痛薬を使う
痛みが強い場合、医師の指導のもとで市販の鎮痛薬を使用することが考えられます。ただし、医師に相談してから使用することをおすすめします。
4. 適切な枕と寝具を使う
首のサポートが必要な場合、適切な高さと硬さの枕を使用し、寝具を調整して快適な姿勢を保つことが重要です。
痛みが長引いている場合
痛みや不快感が長引く場合、重症化する可能性があるため、医師の診察を受けることをおすすめします。特に、首や肩に力を入れることが難しい場合、異常が疑われる場合は迅速に診察を受けるべきです。
いつも寝違えたときにしていた対処法は合っていましたか? 誰にでも突発的に起こりうる「寝違え」だからこそ、「やってはいけないこと」と「やるべきこと」のポイントを押さえておくとよいですね!