「あなたが楽しければ家族も楽しい!」人力車の旅人ガンプ鈴木さんが40代女性に伝えたい幸せになる考え方

家族・人間関係

2023.11.06

“人力車の旅人”として世界中を旅しながらSNSの発信を続け、TikTokのフォロワーは約35万人と話題のガンプ鈴木さんへのインタビュー最終回。お話を聞けば聞くほど、その人柄に惹かれていきます。そんなガンプ鈴木さんが、saitaの読者である女性たちに伝えたいメッセージとは?

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お話を聞いたのは…人力車の旅人 ガンプ鈴木さん

ガンプ鈴木さん

1990年、京都府生まれ。23歳の時に人力車と出会い、2016年から世界初となる人力車による世界5大陸走破にSNSで動画を発信しながら挑戦中。アジア、ヨーロッパ、オーストラリアを巡り、コロナの影響でアメリカ横断を中断。一時帰国し北海道から沖縄までの3000kmを縦断。その後ニューヨークからロサンゼルスの5100キロを横断達成YouTubeチャンネル登録者数約6.3万人、TikTokフォロワー約35万人、Instagramフォロワー約13万人。

8年間の人力車の旅で得たもの

ガンプ鈴木さん

――人力車の旅で、ガンプさんの中に起こった変化はなんですか?

自信がつきました。人力車の旅を始めて8年経った今、自分がやっていることは間違っていなかったと思うことが増えたんです。僕のもとにたくさんのメッセージが届きます。「自殺を考えていたけど、ガンプさんの走りを見て、もう1回人生楽しもうと思いました」とか、「手術をしたくなくて悩んでいたけど、手術を受けることを決めました」というメッセージです。

僕がやっていることが誰かの人生を変えるきっかけになったということを聞くと、やってきてよかったと思えます。

――ガンプさんの旅を見て、人生は楽しんで良いんだと気づかされるのかもしれませんね。

昔からシャチが好きで、いつかノルウェーにシャチを見に行きたいという夢があった女性からメッセージが届きました。旦那さんも子どももいる立場でノルウェーになんて絶対に行けないと諦めていたと。でも、僕の旅を見て、「自分の人生にもっと正直に生きたい」と気づいて、旦那さんと娘さんを説得したというんです。「私、来月ノルウェーに行きます」って。この活動を見ていただく人が増えていく中で、「自分の人生に正直に生きたい」という声がすごく増えたと思います。

ガンプ鈴木さん

――やはり、視聴者数が増えることで影響力も大きくなっているのを感じますか?

人力車の旅は8年目です。でも、たくさんの方に知ってもらうようになったのは、2年前にTikTokにアップした動画からです。アメリカ横断前まではフォロワーも全くいなくて、YouTubeもインスタも3,000人ほど。DMやコメントなんて全くなかったです。それが今では、旅の途中で会いに来てくださる方はもちろん、ライブ配信をしてもたくさんの方に見ていただけるし、アップする動画にもたくさんコメントをいただけるし、僕の活動を見たことで感じたことをメッセージでもたくさんいただける。その反応を見ていると影響力は大きくなったかなと思います。

――活動8年目で、TikTokでバズったのは2年前ということは、6年間はあまり反応がない中で続けてこられたということですか?

その6年間は、けっこう苦しかったです。何のためにやってるのかなという気持ちになったことが何度もあります。でも、その6年があったからこそ今があると思います。サッカーで挫折したときと同じように、なんのためにやってるんだろうな……。あ、楽しいからやってるんだ! みたいな。旅もサッカーも“楽しい”が一番だったんだけど、あまりに苦しい時間が続くから、その気持ちを忘れてしまうこともありました。

ガンプ鈴木さん

――それを思い出すきっかけになった出来事はなんですか?

砂漠を歩いているときに、突然「JUST FOR FUN」って書かれた看板が出てきたんです。良い言葉だなと写真を撮りました。その後、ギターを弾いてるおっちゃんと出会ったんですけど、そのおっちゃんが急にお金を渡してきたんです。 「なんでくれるんですか?」って聞いたら、「JUST FOR FUN!(楽しそうだから)」って。その瞬間気づいたんです。1番はまず楽しむことだと。せっかく旅をしているんだから、何が起きたって楽しもう! って。そしたら、そこから足がちょっと軽くなったんです。その後にTikTokで動画がバズりました。

「JUST FOR FUN」。この言葉に、人生何をするときも、まずは楽しもうということを教えてもらいました。

好きなことをするのが人生

ガンプ鈴木さん

――先ほどのノルウェーに行く女性のように、ガンプさんの視聴者には40代女性も多くいますか?

僕のフォロワーさんで多いのは、30代から50代の女性なんです。ライブ配信や動画に反応してくれて、コメントをくれるのもこの層の女性が多い気がします。実は今度、僕のフォロワーさん10人と、ミクロネシア連邦にあるジープ島に行くんです。参加してくれる方は30代から50代の女性が多いです。中には、今回が初めての海外という人もいるんです。「海外に行くのは諦めていました」という方が、僕の動画を見て、行ってみようという気持ちになって参加してくれるんです。すごくうれしいですよね。

――ガンプさんが、自分の人生を諦めない! という気持ちにさせてくれるのだと思います。素晴らしい活動をされていますね。

いや、そんな……。ありがとうございます! でもね、僕思うんです。やりたいことがあったら、素直にそれをやってほしいって。旦那さんとか娘さんとか息子さんがいるからってできないことなんてないんですよ。逆に、お母さんが自分の人生を楽しむためにする行動は、絶対にお父さんとか息子さんとか娘さんのパワーになると思う。

――本当にそうですよね。

だって僕、「うちのおかん、おもしろい!」って言いたいですもん。「うちのおかん、こんなことやってんだよ~!」って言いたいし、多分同じように言いたい人って多いと思う。「やりたいことをやってもいいのかな……」なんて思うんじゃなくて、「私が楽しく生きたら、家族も楽しいのよ!」って思って良いんですよ!

――それを、大きな声で言ってほしいです! とても大事なメッセージなので。

うちのおかんはまだ1回も結婚したことがないんですけど、結婚してほしいんです。おかんが、「結婚する」と言ってきたら全力で受け入れるし、「この人、あんたの新しいお父さんだよ」って言われたら、その日に飲みに行ける自信があるし、「おとん」て呼べます。おかんが幸せで楽しいならそれでオッケーなんですよ。本当に。だから、誰に遠慮するわけでもなく、好きなことをしてほしいし、そういうお母さんが増えてほしいです。

――誰かのために自分の気持ちを抑えたり、我慢したりするのって、結果としてだれも幸せにしないのかもしれませんよね。

人は自分の鏡なので、ニコニコしてたら相手もニコニコするし、逆に自分が悲しがっていたら、相手も悲しくなるんです。僕は、好きなことをするのが人生だと思っているし、我慢するよりもそれを全力でやることが誰かのためになっていると思うんです。そういう世界をみんなで作っていけたら楽しいですよね。

僕らってみんな、“お母さん”という存在からはじまるわけだから。お母さんが1番楽しんでいたら、その家族はすごい楽しいんじゃないかなと思います。だから、世のなかのお母さんたちに伝えたいのは、不安要素は一切入れず、「人生を楽しむ!」というマインドでいてほしいということです。

ガンプ鈴木さん

妻として、母として生きる中で、自分自身としての人生を楽しんだり、満喫したりすることをついつい後回しにしていたかもしれない。「こういうことがしたい」という自分の気持ちに1歩踏み出せない理由を家族のせいにしているのなら、それは自分にとってただの都合の良い言い訳なのかもしれない……。ガンプ鈴木さんのお話を聞いていて、自分の人生を楽しむことについて考える時間が持てました。

みなさんはどうでしたか? こんなにストレートに自分の人生を楽しんでいる姿を見せてくれるガンプ鈴木さんに刺激を受けて、明日からの自分の生き方も変えていこう! と思えたのではないでしょうか。

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