プロテインは運動する人だけ必要?誤解されやすい「プロテイン」のウソ・ホント

心と体

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2023.11.01

いよいよ運動の秋が到来。外で体を動かすのが気持ちのよい季節になりましたね。体を動かすなら、「プロテイン」を摂ると筋肉によいと聞いたことがある人は多いと思います。しかし、「プロテイン」と聞くと”男性やアスリートが筋肉ムキムキの体を作るために飲むもの”という印象を持つ人も多いのでは? 実はプロテインは腹持ちがよく、ダイエットにも効果的なんだそう。最近では、タンパク質を効率よく摂取できるプロテインを、美容や健康目的のために飲む人も増えているんだとか。そこで今回は、マイプロテインのシニアマーケティングマネージャーである佐々木桃美さんに、「誤解されがちなプロテインの基礎知識」について教えていただきました。

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教えてくれたのは……マイプロテイン シニアマーケティングマネージャー 佐々木桃美さん

佐々木桃美さん画像

イギリス在住マーケター。1995年、千葉県生まれ。英シェフィールド大学卒業後、現地で就職。マイプロテイン日本市場のインフルエンサーマーケティングをはじめとしたマーケティング全般、PRを担当し、インフルエンサーのYouTubeへの出演も多数。撮影ディレクションや国内外でのイベント実施のため、主に日本とイギリスを行き来している。

誤解されがちなプロテインにまつわるウソ・ホントを徹底解説!

プロテインについての正しい知識を、Q&A方式で佐々木さんに教えていただきます。

プロテイン画像出典:www.photo-ac.com

Q1 「プロテイン」は運動をしない人は飲まない方がよいってホント?

A.ウソ

プロテインの主成分であるタンパク質は、体の多くの部分をつくる重要な栄養素であるため、不足すると全身に影響が出てしまいます。
筋力低下や肩こり・腰痛など、日常生活で感じる体の不調は、もしかしたらタンパク質不足が原因かもしれません。
運動するしないに関わらず、プロテインを摂取することで食事だけでは不足しがちなタンパク質を効率的に補給することができますよ。

Q2 「プロテイン」を飲むだけでムキムキになってしまうってホント?

A.ウソ

プロテインを飲むだけで筋肉がつくことはないため、ムキムキになる心配はありません。
ボディビルダーのようなムキムキの筋肉は、日々の計画的なトレーニングの賜物。
プロテインは、筋肉の材料になる要素であり、食事で不足した栄養素を補うためのものですから、安心して飲んでくださいね。

女性筋肉画像出典:stock.adobe.com

Q3 「プロテイン」を飲むと太るってホント?

A.ウソ

プロテインで太ってしまう原因は、運動もせずに筋肉への刺激が足りない状態で大量に飲んでいることが考えられます。

1日に摂取すべきカロリーをオーバーしてしまうと、使われないタンパク質が脂肪に蓄えられて太ってしまいますが、正しく摂取できていれば太る心配はありません。

人は食事をする際、カロリー摂取と同時にカロリー消費も行っており、これを「食事誘発性熱産生」といいます。
タンパク質はこの値が炭水化物や脂質よりも高く、カロリー消費値が大きいため、実は太りにくい栄養素ともいえます。
また、プロテインを飲んで運動することで基礎代謝があがり、より瘦せやすい身体になることが期待できます。

プロテイン女性画像出典:stock.adobe.com

Q4 「プロテイン」が髪の毛や肌、爪に良いってホント?

A.ホント

肌、髪の毛、爪は主にタンパク質でできており、これらを作るタンパク質を手軽に摂れるのがプロテインです。
タンパク質が不足すると、髪の毛が弱ってしまい、ハリ・ツヤがなくなったり、細くなったりするなどのトラブルにつながります。

肌もタンパク質が不足するとターンオーバーが乱れ、肌荒れの原因になってしまうことも……。
プロテインでタンパク質を十分に摂ることで、健康的な髪の毛や肌、爪を保つことができます。

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Q5 「プロテイン」は二日酔いによいってホント?

A.ホント

プロテインの主成分であるタンパク質には、アルコールの代謝がスムーズに行われるようにサポートする働きがあります。
アルコールは主に肝臓で分解され、二日酔いの原因の「アセトアルデビド」という物質になります。

タンパク質には「アセトアルデビド」の分解をサポートする働きがあるため、タンパク源を摂取することで二日酔いの予防につながるんですね。

プロテイン女性画像出典:www.photo-ac.com

Q6 「プロテイン」は集中力、思考力の向上をサポートするってホント?

A.ホント

プロテインを飲むことで、タンパク質を作る最小成分であるアミノ酸に含まれる、やる気の源であるドーパミンや、感情を落ち着かせてリラックスさせるセロトニンなどの神経伝達物質を摂取することができます。

そのため、タンパク質不足でこれらの神経伝達物質が作りだせなくなると脳の働きが鈍くなり、集中力や思考力の低下を招きやすくなってしまいます。

プロテイン女性画像出典:stock.adobe.com

美容に健康にいいことづくしの「プロテイン」を日常生活に

「タンパク質」は、「炭水化物」「脂質」と並ぶ、三大栄養素のひとつ。
体内に取り込まれたタンパク質は、筋肉や臓器、ホルモンの材料となるだけでなく、活動するためのエネルギー源にもなります。

消化吸収や、免疫力を支える抗体など、さまざまな機能において重要な役割を担っているため、生きていくうえで欠かすことのできない栄養素です。

1日に必要なタンパク質量には個人差がありますが、18歳以上の女性であれば、約50gが推奨摂取量の目安になります。

佐々木さんに教えていただいたプロテインの知識を活用して、バランスの取れた食事に加えてプロテインも上手に活用し、健康的で若々しく、はつらつとした毎日をお過ごしくださいね。

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著者

鈴木杏

鈴木杏

研究機関の秘書を経て、現在は子育てしながらライターをしています。夫の影響でアウトドア好きになり、今ではキャンプ歴も20年に!キャンプに関する情報や生活に役立つ情報をお届けしていきます。

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