教えてくれたのは……マインドトレーナー 田中よしこさん
株式会社コレット代表取締役。自分自身が生きづらさを抱え、本当の自分と向き合った30年間の経験をベースに、心理学・脳科学、コーチングの知見を取り入れ、「自分を本当に知る」ことをメソッド化。個人セッションやセミナーなどを中心に、潜在意識を整え、本心と「未来の理想の思考」を引き出す方法を伝えている。
「距離感が近い人」の特徴と理由
すごく仲が良いわけではないのに、たくさん話しかけてきたり、食事に誘ってきたり。そういった「距離感の近い人」には大きく3つの特徴があります。
1.コミュニケーションスタイル
距離感が近い人は人への関心が高く、人と関わっている方が元気になるので、積極的に自分から関係構築をします。
話しかける頻度や、プライベートへのお誘いも自分からしますし、人が大勢集まる場所も大好きで楽しめます。そのため、お誘いを受ける機会も多く、色々な場所に顔を出すのも苦痛ではありません。
反対に距離感が近くない人は、ひとりでゆっくり過ごしたいので関わる頻度は自分のペースが大事です。
少人数で丁寧さを感じるスローペースが心地よく、信頼関係の構築に時間をかけたい特徴が。慣れていない場所や、初めての人達と関わるのはハードルが高く感じます。
2.感情表現
感情表現が豊かで、分かりやすく、感情的なつながりも大事にします。どのような人たちにもオープンに接することができるので、様々な価値観やスタイルをシンプルに受け入れられます。
距離感が近くない人は感情を内に秘めることが多く、人にお願いする、思いを言葉にするのも慎重な人が多いです。自分の価値観を大切にしたいので、価値観が違うタイプはまず理解をする時間が必要です。
3.パーソナルスペース
人と関わるのが好きなので、接触頻度はもちろん、ボディタッチも抵抗がないので、パーソナルスペース(他人に侵入されると不快に感じる空間)も気になりません。
距離感が近くない人は、パーソナルスペースは広めが心地がよいため、人込みや、人が多いところで過ごすとどっと疲れてしまいます。
「距離感が近い人」と「そうでない人」の決定的な違い
距離感が近い人とそうでない人の決定的な違いは外交的か内向的かです。外向的な人は人と一緒に過ごす方がエネルギーが出て元気になるのに対し、反対に内向的な人は人といる方が疲れてしまい、一人時間を楽しむことでエネルギーが溜まります。
外交的な人は、人自体に興味を持つので好奇心からも近い方が心地よいと感じるのです。内向的な人は、心を許した人だけに距離を近く取りたいと思っているので、時間が必要になります。
また少数パターンですが、寂しい人も距離を近くしてくる場合があります。心細かったり、自分を受け入れて欲しい想いから近くで親しくコミュニケーションをとりたい深層心理で動いているケースです。
こういった方は、ネガティブな印象や押し気味なアピールが多いので、あなたが心地よくないなと感じた場合、物理的に距離をとりながらお話されることをオススメします。