教えてくれたのは……おそうじダイアリーさん
関東エリアを中心に、洗濯機分解清掃を行っている掃除のプロ。年間約600台近くの洗濯機をきれいに清掃している。YouTubeチャンネルの「おそうじダイアリー」では、家庭でできるかんたんな掃除方法を発信中。
衣類に黒い汚れが……
みなさんは、普通に洗濯をしていて、突然衣類に黒い汚れがつき始めた、洗濯物の中に黒い汚れやカスなどが混じってきたという経験はありませんか?
今回はご依頼をいただいたお客様の洗濯機を分解清掃して、これが原因かなということが見えてきました。洗濯機を使い始めてから急に黒いカスが出てきたという方は、ぜひ参考にしてみてください。
黒カビがふかふかの状態になっている
今回分解清掃をした洗濯機は、東芝の洗濯機で7~8年ほど使っています。
洗濯機を見ても汚れていなくて、洗濯槽の淵の部分や、洗剤の投入口もまったく汚れていません。
しかし、一番底のパルセーターの裏は、黒カビがふかふかの絨毯のような状態で発生しています。これが汚れの特徴で、ある種の洗剤等をある条件で使うことで黒カビがふかふかの状態になることが多いです。
黒カビが衣類に出てくるというのは、パルセーターの裏から汚れが出てきていることが多いです。パルセーターの穴から、黒いカビが衣類に混じってくることは非常に多いです。
普段見ることができない洗濯槽の汚れですが、一定の水位より下が汚れています。普段洗っている水位の下の部分だけが真っ黒な状態です。
底の部分は、かなり黒いカビが発生しています。洗濯槽の上にいけばいくほど、汚れがない白い状態になっているのがわかります。
「水量」と「すすぎ」の回数が大切
水位が低いと水量が少ないので、洗剤を多く入れてしまうと、濃い状態の洗剤ができてしまって、洗濯槽などにベタっと残ってしまうんです。
洗濯機のオーナーさんにお話を聞くと、一年ほど前からベビー用の洗剤を使っているとのことでした。ベビー用の洗剤は環境や赤ちゃんの皮膚にもいい成分ですが、そのいい成分だけにカビもその成分を好みます。洗剤が残ってしまう使い方をすると、黒カビが発生するんです。
赤ちゃんのための洗剤自体はいいんです。ただ水量が少ないと、よい石けん成分は残りやすく、ベトッとした成分が残りやすいです。
水量やすすぎの回数を増やしていただくと、底に溜まるような汚れ方はだいぶ軽減されるかなと思います。
水量を上げる、すすぎの回数を1回でも増やす
まずは高濃度な洗剤やベビー用の洗剤を使う場合は、その使用期間は水位を上げて洗濯していただくのがおすすめです。
普段より水の量を多くして洗うということと、すすぎの回数をできれば1回でも増やすことが、汚れを溜め込むことの防止につながります。ぜひこの2つを意識して、参考にしてみてください。
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※こちらの記事は元動画の提供者さまより許可を得て作成しております。
※掃除前に掃除対象物の素材を確認、また説明書等にて当記事の方法(使うグッズや洗剤など)で問題ないか事前にご確認ください。