エアコンの「風向を上向き」はNG。暖房の電気代が節約できる“お部屋の環境づくり”

家のこと

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2023.12.04

冬本番の寒さに備えて、衣替えや寝具の新調などの支度をしている方が多いかと思いますが、「暖房を効率的に使うためにお部屋を整える」方はどれくらいいらっしゃるでしょうか。何もせずに暖房を使い始めると、もしかしたら損をしてしまうかもしれません。暖房を効率的に使って、節約しながら快適に冬を過ごすためのポイントをご紹介します!

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エアコン暖房のムダを防ぐ環境づくり

環境づくり1.部屋の温度ムラを抑えましょう!風向は「下向き」に

空気を撹拌ダイキン調べ

暖かい空気は上にたまる性質があり、暖房中は天井付近と床付近の温度に差が出る「温度ムラ」が起こりやすくなります。室内機で吸い込んだ空気の温度から室温を判断しているエアコンは、天井に暖かい空気がたまっていると「設定温度に達した」と判断して、床付近が寒くても運転をゆるめてしまいます。エアコンの設定温度を上げれば足元の肌寒さも和らぎますが、その分消費電力は増加してしまいます。
必要以上に設定温度を上げてしまうことによる無駄な電力消費を抑えるためには、温度ムラを改善することが大切です。

少しでも温度ムラを抑えるには、風向は「水平」ではなく「下向き」 にするのがおすすめです。暖かい空気の性質を利用して、下から暖かい空気が自然に上がるようにすることで、温度ムラを抑える効果が期待できます。 

さらに、空気清浄機やサーキュレーターなども併せて活用するのもおすすめです。エアコンと向かい合わせに置き、天井方向に風をおくります。室内の空気をかきまぜれば、さらに温度ムラがやわらぎます。気流をコントロールしながら、ムダな電力消費を抑えましょう。 

環境づくり2.湿度を高めにしましょう!設定温度を上げる前に部屋の湿度を調節

湿度をあげるダイキン調べ

空気には、温度が上がると湿度が下がる性質があり、エアコン暖房で部屋を暖めたときにも湿度は下がります。また、湿度が低いと体感温度が下がり、同じ温度でも寒さを感じやすくなります。エアコンの設定温度を上げれば暖かくなりますが、消費電力の増加につながります。

洗濯物を部屋干ししたり、加湿器や加湿機能付き空気清浄機を使ったりして、部屋の湿度を40%~60%程度にするのがおすすめです。なお、加湿機能付き空気清浄機を使うと、室内の温度ムラを抑えることにも役立つので、一石二鳥です。 

環境づくり3.窓から熱を逃がさない!部屋の断熱性を高めましょう

窓から熱をにがさないダイキン調べ

熱は暖かいところから冷たいところに移動する性質があり、暖かい室内から寒い屋外へ、少しずつ逃げて行ってしまいます。熱がたくさん逃げるほど、エアコンは多くの熱を運んでこなくてはいけません。これも消費電力の増加につながります。
窓から室内の熱が逃げやすいので、カーテンでひと工夫するのもポイントです。断熱性の高いものを選んだり、上部や下部にすきまができないよう、天井から床いっぱいまでたっぷりと垂らしたりすると保温効果が高まります。

また、実はカーテンの色も節電への効果が期待できます。暖色系でまとめられたお部屋は、寒色と比べて暖かく感じるといわれています。カーテンの色で体感温度をあげて、暖房の設定温度をおさえるのも、節電の冬を快適に過ごす工夫のひとつです。 

エアコン暖房を効率的に使える準備をおこなって、本格的な冬に備えていきましょう!

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著者

尾治さんプロフィール

尾治

工業高等専門学校の化学系学科卒業後、地方国立大学の文系学部へ編入。その後同大学大学院へ進学し修士課程修了。IT企業に勤める傍ら、大学予備校で小論文の講師を行う。情報の正確性や言葉に向き合うことを志し、現在校正者、校閲者として独立。

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