洗濯機「水量を自動」で洗うのは損。覚えておきたい“服のシワを防ぐ5つの洗濯術”

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2023.12.19

4児の母で洗濯研究家の平島 利恵です。洗濯のお悩みの一つ【衣類のシワ】は、「洗濯物の詰め込みすぎ」が大きな原因です。衣類をぎゅうぎゅうに詰め込んで洗濯すると、洗濯槽の中で水流の力が働かず、衣類同士が絡み合い、こすれ合い、シワになります。シワを防ぐために大切なのは干し方よりも洗い方。見直してほしい5つのポイントを解説します。

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1. 衣類量を減らし、水量を増やす

衣類の適量は意外と少ない

「詰め込みすぎ」といっても、感覚は人それぞれかもしれません。
衣類量のMAXの目安は、縦型で8割まで、ドラム式で5~7割までです。

縦型はステンレス槽が見えるくらい

縦型の場合は、洗濯槽のステンレスが見えるくらいが目安です。

ドラム式は9時-3時の線

ドラム式の場合はさらに少なく、洗濯槽を時計に見立てた時、9時~3時の線までが目安です。

水量不足にも要注意

水量が足りているか確認する

洗濯の水量は、衣類の重さにより自動計算されます。そのため、かさばるものを洗うと水量が不足してしまうことがあります。

スタートボタンを押した後は、衣類が洗浄水に浸かっているか確認しましょう。確認が面倒な場合は、高水位に設定したり、自動計量よりも一段階水量を増やすのもおすすめです。(洗剤の量は水の量に合わせて入れます。)

2.脱水時間を短くする

脱水の時間も衣類にシワを作る原因の一つです。シワを防ぎたい衣類は、脱水時間を1分に設定します。

脱水しない「ぬれ干し」

衣類によりベストな干し方は異なります。
洗濯表示には、干し方の表示もあるため、確認してみましょう。

干し方の洗濯表示

選が2本あるものは、ぬれ干しです。この表示がある衣類は、脱水せずに濡れたまま干します。
水が垂れて困るときは、バスタオルに包んで軽く水分を拭き取っても問題ありません。

3.おしゃれ着コースを選ぶ

衣類に合わせ、コースも使い分けましょう衣類に合わせ、コースも使い分けましょう

型崩れやシワを防止したい衣類は、肌着やとタオルとは分け、おしゃれ着コースで洗いましょう。

おしゃれ着コースと通常のコースでは、洗いの水流の強さ脱水の仕方が異なり、シワができないよう優しく洗うことができます。

ただし、汚れが少ないおしゃれ着を想定しているため、通常コースよりは洗浄力が弱まります。

そのため、皮脂や汗などの汚れがつきやすい肌着・タオル・普段着は通常コース、シワを作りたくないおしゃれ着はおしゃれ着コース、と洗い分けすることが大切です。

おしゃれ着は中性洗剤で

おしゃれ着と肌着・普段着とは洗剤を分けますおしゃれ着と肌着・普段着とは洗剤を分けます

中性洗剤は、色合いや風合いを保ちながら汚れを落とすことができます。おしゃれ着の洗濯には中性洗剤を使いましょう。

柔軟剤を使うのも◎

無香料の柔軟剤も市販されています無香料の柔軟剤も市販されています

柔軟剤は、衣類同士の絡まりを防ぎ、衣類の繊維を柔らかくするため、シワの防止になります。香りが苦手な方は、無香料の柔軟剤がおすすめです。

4.洗濯ネットを使用する

洗濯ネットを使用してもシワになる場合は、ネットの使い方が誤っているかもしれません。

正しい洗濯ネットの使い方

■洗濯ネットの正しい使い方

  • 1枚のネットに衣類は1枚だけ入れる
  • 衣類と同じ大きさのネットを使用する
  • ボタンを閉め、畳んでからネットに入れる

5.洗濯後はすぐに干す

シワを防ぐために、洗い終わった衣類はすぐに干します。

【裏技1】干す前に一度畳む

干す前に一度畳みます

洗濯機から出した後、簡単に畳んで重ねておくと、重ねた衣類の重みでシワが伸びやすくなります。干す際にパンパンと叩くよりも効果的です。

【裏技2】濡れたままアイロンがけ

細かいしわまでキレイに伸びます

綿や麻のように乾いてからではシワが取れにくいものは、濡れている間にアイロンをかけると、細かいしわがキレイに伸び、キレイに仕上がります。アイロン後は、干してしっかり乾かしましょう。

洗濯のシワの大きな原因は「詰め込みすぎ」です。衣類量を減らし、おしゃれ着コースで洗うだけでも、シワがかなり改善されるので、まずはそこから試してみてくださいね!

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著者

平島利恵プロフィール

平島利恵

大学卒業後、株式会社リクルートに入社。じゃらんのEC事業に携わり、株式会社マクロミルへ転職。東日本大震災をきっかけに布おむつ専門店を立ち上げ、EC 事業を展開。2013~2015 年NY 在住中に揉み洗い不要のつけ置き洗剤の着想を得て帰国。株式会社 Heulie 設立。洗濯洗剤と布ナプキンブランド”Rinenna”を展開。洗濯研究家として、「洗濯の正攻法を伝授する」ことを自身のミッションに掲げる。TV、雑誌等のメディアへの出演多数。四児の母。

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