教えてくれたのは……タスカジの和田 幸子さん
株式会社タスカジ 代表取締役。タスカジ研究所 所長。家事代行マッチングサービス「タスカジ」を運営する株式会社タスカジの法人向け事業部門であるタスカジ研究所にて、蓄積された家事の知見・データやコミュニティを活用して、家事のノウハウといった家事ワザ情報を発信したり、企業向けのコンサルティング事業などを行っています。
「アルカリ電解水」の強みとは
アルカリ電解水は、名前のとおり“アルカリ性”の洗剤です。酸性の性質をもつ油汚れに対して使うと、汚れを中和して分解するため、簡単に落とせることが特長。油汚れにはアルカリ電解水と考えておくと、洗剤の使いわけがしやすくなると思います。
高い洗浄力がありながらも界面活性剤が入っておらず、洗剤を使うのを避けたい場所のお掃除に適しています。
「アルカリ電解水」の使い方
アルカリ電解水は、スプレータイプになっているものがほとんどです。油汚れが気になる部分に直接吹きかけ、汚れが浮き上がってゆるんできたところで、クロスで拭き取りましょう。二度拭きの必要がないため、手軽にお掃除が完結します。
頑固な油汚れの場合は、吹きかけて少し時間をおいてから拭き取るようにすると落としやすくなりますよ。
お掃除のプロが「アルカリ電解水」を使う場所9選
タスカジのハウスキーパーさんがアルカリ電解水をよく使っている場所は、油汚れがとくに多いキッチンとリビングです。それぞれのポイントをご紹介します。
キッチン
下記の4つは、調理中に油がはねやすい場所です。
1.コンロまわり
2.換気扇まわり
3.電子レンジの庫内
4.冷蔵庫の上や棚の上
コンロ、換気扇、電子レンジは日常的にお掃除している方も多いと思いますが、意外と汚れが溜まっていて見落としがちなのが、冷蔵庫の上や棚の上です。油汚れが溜まってベタつき感があるケースが多く見られます。アルカリ電解水を使って拭き掃除をすると、スッキリきれいになります。
リビング
リビングにつきやすいのは、皮脂汚れです。皮脂汚れも油汚れになるので、アルカリ電解水が効果的。下記の5つの場所は、こまめにお掃除するとよいですよ。
1.床
2.窓ガラス
3.ドアノブ
4.電気スイッチまわり
5.リモコン
裸足で歩いたときに、床のベタつき感が気になることはありませんか?
それは、足裏の皮脂汚れが原因のひとつです。アルカリ電解水で拭き掃除をすると、サラッとした仕上がりになります。
アルカリ電解水はアルカリ度数が高いので、特にフローリング床の場合は、ワックスが塗布されていると、吹きかけたところだけ白抜けしたような状態になることもあります。リビングで拭き掃除をする時は、クロスにアルカリ電解水を吹きかけて拭くようにしましょう。
床以外は、いずれも手アカがつきやすい場所です。手アカも皮脂汚れなので、こちらもアルカリ電解水をクロスに吹きかけて拭き掃除しましょう。
※電気スイッチまわりとリモコン(カバーをつけていない場合)は、直接吹きかけるとすき間に入り込んで故障の原因につながります。必ずクロスに含ませて拭き掃除してください。
使えない場所もあるので要チェック
水洗いできないもの、水拭きできないもの、漆器、皮革類、絹製品、アルミ、銅、真鍮(しんちゅう)、貴金属、宝石類、金箔、ニス塗りの家具、表面加工された家具、眼鏡、自動車の塗装面などには使えないので注意しましょう。
油汚れをスルスル落としてくれるアルカリ電解水は、キッチンとリビングのお掃除をラクにしてくれる便利な洗剤です。上手に取り入れてみてくださいね!
取材協力:タスカジ