教えてくれたのは……岩野上 幸生(いわのうえ こうせい)さん
料理人歴21年、14年間飲食店経営をしながら企業コンサルティングや料理の技術指導などを行っています。YouTube(飲食店独立学校 /こうせい校長)で、ちょっとした工夫で役立つ料理方法など発信中。著書『プロのコツでいつものごはんが100倍おいしくなるレシピ』(KADOKAWA)。
豚バラジューシーとろっとろカレーの作り方
カレーライスといったら、チキンやビーフを使ったものがふつうですよね。今回は豚バラを使い、ポイントとなるカラメルソースとピーナツバターも隠し味で、一見一風変わったカレーのように見えますが、おかわりを何杯もしたくなるようなおいしさのカレーなんです。その作り方を見ていきましょう!
材料
豚バラブロック……1kg
ガラムマサラ……5g
にんにく……2個
生姜……15g
玉ねぎ……3個
水……1900ml
ウスターソース……250g
ピーナツバター……20g
カラメル
砂糖……20g 水……5g
カレールー(ジャワカレー)……1箱
1. 野菜を切る
玉ねぎは芯をくり抜き、薄切りにします。端をを切るときは切り込みを入れて切ることで、分厚くならずに細く切ることができます。玉ねぎの水分を飛ばしたいのでできるだけ薄くスライスし、生姜とニンニクはすりおろします。
2. 豚肉を焼いて、下処理をする
フライパンで焼いて余分な油を取り除きます。臭みや雑味の原因になるドリップを拭き、脂身の方からこんがり焼き、裏返して軽く表面を焼いて臭みを飛ばすイメージで焼きます。使ったフライパンの油は使うのでそのままにしておきます。
焼いたら食べやすい大きさに切ります。細かく切りすぎると食べ応えがなくなるので、ある程度の大きさにします。豚肉を鍋に移し、水を入れて沸騰させ、臭みを取り除きます。沸騰したらザルにあげて洗います。
3. スパイスと野菜を炒めて煮込む
豚肉を焼いた油が残っているフライパンにガラムマサラを入れ、生姜、にんにくを炒め、玉ねぎも入れて飴色になるまで炒めます。焦げないように、鍋底を木ベラで擦るようにして炒めます。
飴色になったら水、豚肉、ウスターソースを入れ、アクを取りながら豚肉が柔らかくなるまで1時間弱火で煮込みます。
4. カラメルを作る
今回のポイントのひとつ、カラメルを作ります。砂糖と水を鍋に入れて砂糖の色が変わるまで火を通していきます。
色が変わったら火を止め、余熱で色が変わるので、こげ茶色くらいになったらお湯を入れます。熱した砂糖の中に急にお湯を入れると飛び散って火傷する恐れがありますので、蓋を盾にして入れるか、丁度よいところで火を止めて完全に冷めてからお湯を入れてください。
カラメルが完全に溶けたら先程煮込んだ鍋に入れます。
5. カレールーを刻んで鍋に入れ、ピーナツバターを入れて煮込む
まな板の上にラップを何重か重ねて、カレールーを刻みます。
別のボウルでカレー粉を溶かしてから鍋に入れます。とろみがつくまで10分弱火で煮込みます。焦げ付かないように木ベラで混ぜながら煮込みます。
もう一つのポイントであるピーナツバターを入れます。
6.冷蔵庫で1日寝かせる
このままでもよいのですが、豚肉や野菜から旨味や甘味などが溶け出してより深みを出すために、冷蔵庫で1日寝かせます。
表面が乾燥してしまうため、サランラップをかけます。粗熱を取ってから冷蔵庫に入れます。
7. 鍋にカレーを移し、温める
鍋にカレーを移し、少し水を入れます。水を入れて温めると焦げにくくなります。味見して味が濃かったら水を入れ、薄かったら煮込んで味を整えていきます。
お皿によそったら完成です。
カラメルとピーナツバターが隠し味のやみつきになりそうな豚バラジューシーとろっとろカレーができあがりました。カレーライスの常識が変わってしまいそうですね。気になった方はぜひ作ってみてくださいね。