教えてくれたのは……管理栄養士・関口絢子さん
料理研究家・管理栄養士・インナービューティスペシャリスト。「健康な体と豊かな心を育む食卓」をテーマに、季節の体の変化や旬の食べ物にフォーカスした食の知恵をお届けします。YouTubeでも体に優しいレシピや知識を発信。
疲れを感じたらみそ汁にこんな食材を
今回は、心と体の疲れを取るレシピをご紹介します。疲れを感じるときはどんなときですか? 思いっきり運動したときや、いやなことがあったときなどいろいろありますが、原因を見ると以下の3つがあります。
・活性酸素による体のダメージ……特に夏場など、紫外線が多い時期にはこの活性酸素はより多く発生しやすい。
・脳疲労……脳のエネルギー不足になることから集中力が欠けてしまったり、気持ちも落ち込んでどんよりしてしまったり、心から体の疲労にもつながることもある。
・代謝不良……代謝をするためにビタミンB群が必要。糖質の代謝にはビタミンB1、脂質やたんぱく質にはビタミンB2・B6などのビタミンを使う。これらの栄養素が不足することによる疲れもある。
これらの3つのことは思い当たらないでしょうか? 心や体に疲れを感じたら、疲れを取るレシピで体を癒やしてあげてください。
ブロッコリー
ブロッコリーに切れ目を入れて細胞壁を壊してあげることで、ブロッコリーの中に含まれるグルコシノレートというものがさらに強力なイソチオシアネートというものに変換されます。
少し細かく切って、そのまま4~5分放置してから使うとさらに栄養が高まります。イソチオシアネートというのは肝臓の働きを助ける、抗酸化物質でもあります。
みそ
みそは大豆製品で、ビタミンB群が含まれています。大豆に含まれるレシチンも脳の働きを助けるのに役立つんです。
ツナ玉みそ汁
たんぱく質、抗酸化物質、ビタミンB群が豊富な食材で作る「ツナ玉みそ汁」です。幅広い食材を使って、具だくさんスープのような感じでしあげています。
材料(2~3人分)
- 卵……1個
- ツナ缶(サバ缶やサケ缶でも代用可)……1個
- ブロッコリー……2分の1株
- かぼちゃ……100g
- 出汁……3カップ
- みそ……好み量
作り方
1.ブロッコリーを細かめに包丁で切っていきます。かぼちゃは種やわたを取り、皮をつけたまま、包丁で小ぶりに切ります。
2.鍋に出汁を入れ沸騰したら、かぼちゃを入れて煮ていきます。かぼちゃを少し煮たら、ブロッコリーを入れます。野菜が煮えたら、ツナ缶を加えます。
※硬い野菜から煮てください。ツナ缶の煮汁は栄養が溶け出しているので、鍋の中に入れてもOKです。
3.みそを溶かし入れて、味を整えます。
4.しあげに卵を溶いて、鍋に加えて、ゆっくりと菜箸で混ぜます。卵がふんわり浮いてきたら火を止めます。
5.器に盛りつけて、できあがりです。
いかがでしたか? みそ汁一杯だけで、大満足な一品です。ぜひ、作ってみてください。
※こちらの記事は元動画の提供者さまより許可を得て作成しております。