「ごみ箱」を増やした方がいい家庭“3つの特徴”。「ごみ箱が少ない方がスッキリ片づく」ではなかった…!

家のこと

2024.09.17

整理収納アドバイザーの三條凛花です。近年は「ものを少なく持つこと」が片づけの基本としてあげられることが多いですよね。わたしも基本的には大賛成です! ただ例外も……。ごみ箱を1つにしたら、逆に散らかりやすくなったんです。どんな家庭だと「ごみ箱1つ」が合わないのか、またごみ出しを楽にするためにどうしたらいいのかご紹介します。

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こんな人には「ごみ箱1つ」は合わないかも

ごみ箱は1つだけ持つのがいい。そのメリットは、掃除しやすかったり、各部屋のごみを集めに回らなくてよかったりする点ですよね。

実際、わたしも以前はごみ箱を1つだけ使っており、メリットを実感しました! ところが、出産・引っ越しによって変化が……。

子どもがごみを床に無意識でちょい置きするようになったんです。工夫しても、声かけしてもダメ。ずっとガミガミ言い続け、ついに諦めました。

人を変えるよりも、環境を変えたほうが早いと思ったのです。今ではさまざまな場所に「ごみ箱」を設置しています。

ごみ箱を減らすと散らかりやすい家庭の特徴3つ

しかし、やみくもにごみ箱を増やすのは逆効果。ごみ出しの手間が増えます。
そこで、実体験からわかった「ごみ箱を減らすと散らかりやすい」家庭の特徴をお伝えします。

1.自分や家族に「ちょい置き癖」がある
2.部屋数が多い or 家が広め
3.ごみの収集頻度が低い

こんな特徴があるご家庭は、ごみ箱の数を増やしましょう。
でも、ごみ箱を増やすとごみを集める手間が増える……と不安な方に、3年試行錯誤して見つけた、ごみ箱を増やしてもごみ出しがラクになる”3つのコツ”を紹介します。
分別は地域によって変わるため、ここでは「可燃ごみ」のみ想定しています。

ごみ出しをラクにするポイント1:”わが家の集積所”をつくる

ごみ出し当日に、1人で家じゅうのごみを回収するのは大変です。

ごみ出し前の回収作業は大変…

おすすめしたいのは「メインの大きめごみ箱を1つ決める」こと。これを「わが家の集積所」だと考えてみてください。
各部屋のごみ箱がいっぱいになったら、袋ごと取り出して、メインごみ箱に運びます。わが家では、5歳の息子が、よく洗面所のごみ箱からいっぱいになったごみ袋を運んできてくれます。
このように事前に持って来てもらったり、自分で持ってきたりすれば、ごみ捨て当日はメインごみ箱のごみだけを捨てればOKです。

ごみ出しをラクにするポイント2:ごみ袋はストックを切らさないように注意する

ごみ袋はたくさんストックを持っておく

次に、とても大事なのが袋です。ごみ箱を増やすと、ごみ箱に合ったサイズの袋も増えます。袋を切らしてしまうと、とたんに成り立たなくなってしまうので、3つの対策をおすすめします。

  1. ごみ袋は多めにストックを持っておく
  2. ごみ箱に合う大きさの袋の型番をメモしておく
  3. 袋はごみ箱のそばに収納しておく

ごみ箱のすぐに近くに適正なサイズのごみ袋があれば、袋交換も手間ではありません。

ごみ出しをラクにするポイント3: 「ちょい置きごみ」を見つけたらごみ箱を増やす

ごみ箱の適正数は、家庭によって変わります。部屋の広さによっては、1つの部屋に複数ごみ箱があってもいいくらいです!
ごみ箱を増やすタイミングは、自分や家族が”ごみをちょい置きしている場所”を見つけたとき。

ごみ出し前の回収作業は大変…

わが家の例を紹介すると、最近増やしたのがピアノの上「なんでこんな場所に!?」と思う場所ですよね。

ごみ箱を増やした場所

ここはリビングの一角にある小上がりスペース。じつは、家に新しく入ってきたものを最初に置く場所がここなんです。買い物したものや宅配で届いたものをここで開封することになるため、ごみが出やすい場所なんです。

床にばらまかれたごみたち。

とくに、わたしが車から荷物を下ろしている間に、子どもたちが開けてくれていると悲惨な状態です。散らかったごみを手に持てるだけ拾って、メインゴミ箱へ運ぶのが面倒で……。開封に使うハサミといっしょに、ピアノの上にごみ箱を設置したら大正解! 散らかりにくくなりました。

「ごみ箱」と書いていますが、別に「ごみ箱」として売られているものじゃなくてもいいんです。不要になった収納ケースや空き箱、しっかりした紙袋なんかも使えますよ。

わが家のピアノの上にあるのも収納ケースです。分別が必要なごみも出やすいので、あえて袋を入れず、箱ごと持っていき分別するスタイルにしています。

床にばらまかれたごみたち。

このように、ごみ箱はメインのものを1つ決めたら、各部屋に用意します。交換しやすい仕組みを作っておけば、たくさん用意しても管理が手間にならず、ごみの”ちょい置き”を防ぐことができますよ。

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著者

三條 凛花

三條 凛花

夫、4歳の長女、0歳の長男、猫2匹と暮らしています。暮らしの中にあるさまざまなプチストレスは、探す・調べる・迷うといったことが原因です。そうしたむだな時間をなくして、自由に使える時間を貯める工夫を発信しています。著書は『時間が貯まる 魔法の家事ノート』(扶桑社)、『365日のとっておき家事』(三笠書房)など。

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