教えてくれたのは……皮膚科専門医 安藤かおり先生
名古屋市昭和区にある「あんどう歯科・美容皮フ科」美容皮膚科の医師。皮膚科専門医として丁寧なカウンセリングをおこない、一人ひとりに適したスキンケアや注入治療を中心としたメスを用いないアンチエイジング治療を提供する。
意外と知らない日焼け対策
せっかく日焼け対策をしていても、それが誤っていると十分な効果が得られません。みなさんがやりがちな「6つのNGポイント」をご紹介するので、ぜひチェックしてみてくださいね!
NG1.日焼け止めを一度しか塗らない
日焼け止めを一度塗るだけで効果が持続すると考えるのは誤りです。目安として、2時間ごとに塗り直す必要があります。水に濡れた後やタオルで拭いた後も再塗布が必要です。
SPFが高い日焼け止めのほうが有効時間は長いですが、汗をかくことでも効果は落ちてしまいます。こまめに塗り直しをしましょう。
NG2.屋内であれば日焼けしないと思っている
家の中であっても、窓からの紫外線の影響を受けることが考えられます。特に日差しが強い時間帯や長時間窓際にいる場合は、紫外線対策が必要です。“家から出ない=日焼け止めを塗らなくてよい”というわけではありません。
窓ガラスはUVBを通しませんが、シワやたるみの主な原因になるUVAは通しています。外出しないときでも、日焼け止めを塗るとよいですよ。
NG3.雲が多い日は日焼けしない
雲が多い日でも、紫外線は雲を通して肌に届くことがあります。そのため、曇りの日でも紫外線対策を怠らないようにしましょう。
NG4.日焼け止めは多く塗れば塗るほどよい
日焼け止めは、たくさん塗れば効果が上がるわけではありません。適量を塗ることが大切です。顔には指先でティースプーンの4分の1程度、体には2mg/cm²が推奨されています。
NG5.日焼け止めを見える部分にしか塗らない
意外と見落としがちなのが、首や耳元です。首や耳元も日焼け対策をしないと、シミやしわ、イボなどができる可能性があります。日焼け止めは顔のみでなく、耳や首元まで塗るようにしてください。
NG6.短時間なら日焼け止めを塗らない
洗濯を干すときや、短時間の外出だからといって日焼け対策をしない方も多いかもしれませんが、お肌を守るためには短時間の外出でも日焼け対策をしましょう。
化粧崩れが気になる人におすすめの日焼け止めアイテム
夏の暑さによる化粧崩れが気になる場合、塗り直しに便利なのは「パウダータイプ」や「スプレータイプ」の日焼け止めです。スプレーはムラになりやすいので、全体に均一に吹きかけて使ってください。
日焼け止めは「適量」を使うことが大切
日焼け止めにはクリームやローションなどさまざまなタイプがありますが、どれも適正量を使うことが重要です。
メーカーによって異なりますが、目安としてクリームはパール大2つ分、ローションタイプは1円玉大2つ分が推奨されています。使用量が少ないと効果が大幅に減少するため、ムラなくしっかりと適量を使用しましょう。