柔軟剤は何のために使うの?
柔軟剤は、衣服を柔らかくし、着心地をよくするための仕上げ剤です。最近では香りを楽しむために使われることも増えていますが、本来の目的は衣類の繊維を柔らかくすることです。
柔らかく仕上げることで、衣類の絡まりを防ぎ、シワや毛玉、毛羽立ちを予防します。また、静電気を防止し、花粉やホコリの付着を抑える効果もあります。
なぜ柔らかくなるの?
柔軟剤には、衣類の繊維をコーティングする成分が含まれています。この成分が繊維の表面を覆い、繊維同士の摩擦を減らすことで、衣類が柔らかく感じられるのです。
柔軟剤の誤った使い方3選
身近な柔軟剤ですが、実は多くの方が誤った使い方をしているんです。
NG1.洗濯槽に直接投入する
柔軟剤を「洗い」の段階で入れると、洗剤・柔軟剤ともに十分に効果を発揮できません。柔軟剤は投入口から入れるか、すすぎの最後の水に追加しましょう。
NG2.すすぎ前に入れる
衣類を柔軟剤入りの水に浸した後は、そのまま脱水します。
そのため、1回すすぎでは、汚れを十分すすげていない状態で、汚れが残った繊維ごとをコーティングすることになり、黒ずみ・生乾き臭・蓄積汚れを招きます。柔軟剤使用時は必ず2回すすぎ以上に設定しましょう。
NG3.タオルに柔軟剤を使う
柔軟剤はタオルの吸水性を低下させます。肌触りが気になる場合でも、使用は10回に1回程度にとどめましょう。
香りの強さには配慮を
フレグランスのような柔軟剤も増えていますが、香りの強さには配慮が必要です。ご自身にとって心地よい香りであっても、他人にとっては不快に感じることもあり、強すぎる香りは香害にもなります。柔軟剤の使用量は必ず規定を守り、適量を使いましょう。
柔軟剤の使用を避けた方がいいものとは?
タオル以外にも、柔軟剤の使用を避けた方が良いアイテムがあります。洗濯前に洗濯表示を確認しましょう。
NG1.スポーツウェア
エアリズムなどの吸汗速乾素材や通気性のあるスポーツウェアは、柔軟剤で繊維をコーティングすると機能が低下します。
NG2.タオル
柔軟剤を使いすぎると吸水性が下がり、すすぎ残しが黒ずみ・生乾き臭を引き起こす原因になります。
NG3. 防水・撥水加工された衣料
柔軟剤で繊維をコーティングすると、防水・撥水効果を低下させる恐れがあります。
NG4. 耐火性のある衣料品
柔軟剤で繊維をコーティングすると、耐火性が低下するため、使用は避けましょう。
NG5. マイクロファイバー製品
柔軟剤で繊維がコーティングされると、汚れの吸着力・吸水性が低下します。
これらの衣類には柔軟剤の使用を控えることで、素材本来の機能を保つことができます。柔軟剤は正しく活用しましょう!