知らぬうちに傷つけているかも…。「未婚を選択した友人」に言ってはいけない“2つのNGワード”

家族・人間関係

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2024.10.14

自分が結婚していて友人が未婚の場合、よかれと思って口にした言葉が、じつは相手を傷つけている可能性も。株式会社ドラゴン教育革命の代表で多くの女性をコーチングしている坂田聖一郎さんに、つい言ってしまいがちな「NGワード」をお伺いしました。今回は、よい友人関係を続けていくために意識したいことも教えていただきました。

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教えてくれたのは……株式会社ドラゴン教育革命代表 坂田聖一郎さん

坂田聖一郎さん

愛知教育大学教育学部卒業後、東京NSC9期に入学。同期だった現在「しずる」村上純とコンビを結成するも解散。愛知教育大学大学院に入学。大学院生の傍ら、定時制高校で非常勤講師として国語を教える。卒業後、愛知県豊田市の正規教員として小中学校に勤務。2020年7月には「株式会社ドラゴン教育革命」代表取締役に就任。2022年「ままためコーチング塾」をスタート。

40代女性が未婚を選択する2つの理由

40代女性で一般的に多い「未婚を選択する理由」にはどのようなことが挙げられるのでしょうか。これまでに多くの女性の悩みに対してコーチングを行ってきた坂田さんに、2つのパターンについて教えていただきました。

  • 結婚をしたい気持ちはあるけれど、未婚を選択した。
  • そもそも結婚したいと思っていない。

坂田さん:統計をとったわけではないですが、上記の2つが多いと思います。大前提として、「結婚がいい、未婚がダメという価値観は正しくない」ということは、先にお伝えしておきます。

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結婚をしたい気持ちはあるけれど、未婚を選ぶ人もいます。それは、結婚したいと思えるパートナーに出会えなかったり、結婚に対してそこまで強い意志がなかったりすることが多いかもしれません。そもそも結婚したいと思っていない人は、結婚したら大変だと感じていたり、自分にとってもっと大切なことややりたいことがあると考えたりしていることが多いようです。

女性の生き方が多様化する中で、かつては前者の選択が主流であったかもしれませんが、現在では後者の選択をする人が増えているのではないでしょうか。「結婚は望まないけれど、子どもは欲しい」と考える人も出てきており、それを実現するための手段もある世の中になってきていますよね。

未婚を選択した友人に言ってはいけない「2つのNGワード」

自分が結婚している立場で友人が未婚の場合、つい言ってしまいがちですが、控えたほうがよい「2つのNGワード」があるのだと坂田さんは言います。友人が未婚であることをネガティブに捉えているのか、ポジティブに捉えているのかによっても異なるのだそうです。

1.「あきらめなくていいんじゃない」

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坂田さん:これは、勝手に「結婚がいいこと」だと思っている価値観での声のかけ方です。結婚がいいと考える人は、していない人を見ると同情してしまうことがありますが、それはその人の先入観。さまざまな価値観があり、さまざまな選択肢があるので、どんな選択しても正解なのです。自分自身で選択して納得していることが本人の豊かさにつながります。

人は決めつけてしまいがちですが、言葉にする前にそのことに気づき、どんな選択をしてもいいということを感じながら対話することが大切です。

2.「時間とお金があっていいよね」

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坂田さん:これは、言った側の“ないものねだり”からくる発言です。この発言には、「本当はもっとバリバリ仕事をしたかった」「海外に自由に行きたかった」など、結婚による制約からくる"羨ましい”という気持ちが背景にあるのかもしれません。しかし、相手が結婚したいと思っている人であれば、嫌味だと感じてしまいます。

言われた側は、自分の選択にしっかりと満足していたら特に気にしないでしょうが、未婚であることをポジティブに捉えていない場合は、それによって傷つく可能性があります。

友人が未婚をポジティブに捉えている場合

坂田さん:結婚したくても未婚である人にとっては、結婚の話題に触れてほしくないかもしれません。しかし、未婚であることをポジティブに捉えている人は、気を遣われることや触れられないことのほうが嫌だと感じる場合もあります。友人との関係性にもよりますが、その点を感じ取った上で対応するとよいでしょう。

それぞれの価値観を尊重する姿勢をもつことが大切

最後に、未婚を選択した友人への適切な声のかけ方を伺いました。

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坂田さん:そもそも、ポジティブな声かけをしようと思わないことです。どちらの立場からにしても、“自分の価値観”というフィルターを通して聴くのではなく、フラットに聴くことが大切です。

結婚、離婚、未婚、どの選択にもそれぞれの価値があります。自分の価値観を通して聴くと、相手は決してポジティブな気持ちにはならないでしょう。逆に、違う立場の人からでも、自分の価値観や選択を尊重して聴いてもらえたら、それだけで前向きな気持ちになれるのではないでしょうか。そのような関係こそが、今後も続いていく強い絆になると思います。

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著者

shukana

shukana

小学生、幼稚園児の男の子のママ。出産前まで紳士服業界に携わり、TES(繊維製品品質管理士)の資格を取得。 暮らしをより楽しく、よりラクに過ごすための方法を日々模索中です。

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