「家は一生の買い物」ではない⁉︎カナダ的マイホームの考え方

カルチャー

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2024.11.18

憧れのマイホーム。いつかは理想の我が家に住みたいと誰もが夢見るのではないでしょうか? マイホームの購入を考えるとき、日本には「家は一生の買い物」という風潮があるので、いろいろ考えすぎてストレスになってしまいがち。そんな人は、カナダ人の「マイホーム」に対する考え方を知れば、マイホームがもっと身近に感じられるようになるかもしれません。

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家はライフステージに合わせて買い替えるもの

マイホームイメージ友人が購入し自分たちで直した築100年以上の家。5年ほど住む予定だそうです。

新築、中古、戸建て、マンションなど、マイホームのスタイルはさまざまですが、「マイホームは一生の買い物」というプレッシャーを感じる日本人が多いのに対し、「とりあえずしばらくこの家を買って住みながら、そのうち次の家のことを考えよう」と考えるのがカナダ人です。そう、カナダ人にとって、マイホームは必ずしも「一生の買い物」ではありません。

夫婦でマンションを買って、子どもができたら家に買い替え、子どもが巣立ったら家を売ってマンションに。というように、ライフステージに合わせて家を買い替えることが一般的で、マイホームに対する考え方がフレキシブルです。古い家を買って自分たちでリノベーションをし、価値を上げて売るという投資的な買い方をする人もたくさんいます。

例えば友人は、結婚を機に家を買いましたが、子どもが生まれるともっと親の近くに引っ越したいとわずか2年で家を売りました。また別の友人は築100年以上の古い家を買い、半年かけて自分たちで大掛かりなリノベーションをして最近引っ越しましたが「ここには5年くらい住んでもう少し周りが開発されて価値が上がったら売ろうと思う」と話していました。

DIY人口が多い

マイホームイメージホームセンターのキッチンカウンターのサンプル。実物もいくつか展示されていますし、キッチン全体の参考写真もあるので仕上がりがイメージしやすい!サンプルの柄の紙は持ち帰れるので、気になるものを持ち帰り検討できます。

今でこそ日本もDIYブームで自分たちでいろいろ作ったり直す人が増えましたが、カナダでは昔からDIYが盛んです。もちろんプロにお願いする人もいますが、ペンキ塗りなど簡単なものから、水回りや外装など大掛かりなものまで、必要な部分はプロの力を借りつつ、自分でやってしまう人が沢山います。

カナダのホームセンターには建築やインテリアのプロがいて相談に乗ってくれますし、材木をカットしてくれたり、予算に合わせてキャブネットやカウンターを組み合わせて選ぶことができます。またアウトレットや中古で見つけたパーツを組み合わせて、みんな上手に自分好みの家に仕上げています。

子どもの頃から身につけるマイホームへの感覚

マイホームイメージ友人は親子親戚みんなで力を合わせてリノベーションしたそうです。電気は展示品を破格で購入したそうです。とても素敵な仕上がり!

カナダ人のDIY能力やマイホームに対する考え方は、小さい頃から自然に身についていく気がします。ライフステージに合わせて親が家を買い替えることが割と普通のことですし、DIYをする親が多いので子どもの頃からペンキ塗りや家を直すお手伝いをして、自然に工具の使い方や自分の好みなども身についていくのではないでしょうか? 

DIYをする人が必ずと言ってもよいほど利用する大手のホームセンターでは、月一で無料の工作ワークショップが行われており、そこでも工具の使い方や物づくりの楽しさを学ぶことができます。

「家は一生の買い物」という考え方が主流の文化で育った筆者は、マイホームに対する憧れと同時に、家を買うことへの金銭的プレッシャーや抵抗を感じていましたが、カナダ的マイホームの考え方を知ってからはマイホーム購入がより身近に感じられるようになりました。ライフステージに合わせたマイホームの買い替え、皆さんのライフプランにも加えてみませんか?

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著者

Shiko

Shiko

カナダ、バンクーバーと日本でやんちゃな息子達と旦那と一緒に暮らしています。 音楽、ヨガ、アウトドアが大好き! 歯科医師、ヨガインストラクターです。時々ジャズを歌っています。 Zoomヨガ教えてます。レッスンご希望の方はインスタからメッセージくださいね!@fumikokusuhara

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