チルド室は冷蔵室とどう違う?
冷蔵庫の中にあるチルド室は、見た目から「ケース状になっているだけでは……?」と思われがちですが、じつは温度が異なります。
2~5℃の冷蔵室に比べて、チルド室は0~2℃とさらに低温。食材によっては、凍ってしまったり食感が悪くなったりすることがあるため、保存するものには注意が必要です。
チルド室に入れてはいけない「NG食材」
次の食材は、チルド室で保存すると凍ったり風味が落ちたりする可能性があります。
NGその1.ビール
ビールをキンキンに冷やしたくても、チルド室で保存してはいけません。長い間入れっぱなしにすると、ビールが濁り風味が落ちる場合があります。
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NGその2.豆腐
基本的に、チルド室は水分が多い食材の保存には向きません。低温のチルド室で保存すると、豆腐が凍る場合があります。冷凍した豆腐を解凍すると食感が変わるため、注意してください。
NGその3.マーガリン
マーガリンは水分を多く含んでいるため、豆腐同様に凍る場合があります。バターと似ているようで、非なるものです。
特にファストスプレッド類は油脂含有率が少なく、より水分を多く含みますのでチルド室での保存は避けましょう。
このほか、ペットボトル飲料や卵も水分を含むため、チルド室に不向きな食材です。
チルド室に向いている食材はこれ!
冷蔵庫を開閉しても温度変化を受けにくいチルド室は、傷みにくいうえに発酵・熟成のスピードがゆるやかです。
そのため、主に「生鮮食品」「加工食品」「発酵食品」「練り製品」の保存に向いています。
・生鮮食品…肉・魚
・加工食品…ハム・ベーコン・ソーセージ
・発酵食品…キムチ・納豆・味噌
・練り製品:ちくわ・はんぺん・かまぼこ
一般的に、野菜やフルーツの保存には向きませんが、低温の方が長持ちする「もやし」「サラダ」などの生野菜の保存にも。サラダを保存すると、栄養が逃げずに食感がパリッとします。
チルド室は、「冷凍せずに冷蔵庫よりも長持ちさせたいもの」の保存に便利です。正しい使い方を知って、食材ロス減につなげましょう。