結婚を後悔している方は約4割
結婚は育ちの違う人同士が一緒に生活するのですから、何かしらのストレスを抱えていてもおかしくありません。結婚したけれど、実は「後悔している」と考える方は実際にはどれくらいいらっしゃるのでしょうか。
今回、独自コミュニティ組織「saitaコミュニティラボ」にて夫婦についてアンケート調査したところ、「結婚を後悔したことがありますか?」という質問に対して約4割の方が「結婚を後悔したことがある」と回答されました。
結婚を後悔した理由
実際に後悔している理由は何だったのでしょうか。詳しく伺いました。
価値観の違い
『結婚前にある程度は分かってはいたけれど、価値観が合わない。相手を理解できず辛い』
『一緒にいるはずなのに、年々考え方が合わなくなってきたと感じる』
夫婦といえど、価値観がピッタリ同じであることはなかなかないものです。互いに相手の考えに耳を傾け、何とか価値観を認め合えるように努力しても、どうしても譲りあえない部分を感じてしまうことも。今回のアンケートでは価値観の違いから、結婚を後悔するようになったと回答された方が最も多かったです。
金銭感覚の違い
『お金を自分のことに使いすぎている。もっと家族のために使ってほしい』
『外でお金を使うことが多い。見栄っ張りな性格も嫌』
お金の使い方で人となりが分かることってありますよね。金銭感覚の違いで、相手のことが信じられなくなってしまったという回答も寄せられました。
性格の不一致
『変化を嫌う夫。一緒にいろんなことを楽しめず残念です』
『食事など夫の好きなものが優先。つまらないなぁと思ってしまう』
好きなものや楽しいことを夫婦で共有できないのは辛いものがありますよね。自分の好みに関して理解してもらえないだけならまだしも、否定されることもあるとより溝が深まってしまうようです。
子育てについての考えの違い
『子育ては丸投げ。子育てこそ一緒に考えて、悩んでほしかった』
『教育方針の違い。子どもをどう成長させたいか、もっと相談に乗ってほしい』
育児に協力的ではないことはもとより、子どものしつけや教育方針の違いなどでも、相手に対して不満を持つことが多いようです。子育ては楽しいばかりではなく辛いことも少なくないもの。そこを二人で一緒に乗り越えようという姿勢を見せてくれないパートナーにがっかりしてしまった方もいました。
相手の親や親族との不仲
『義家族と同居。夫は選べても夫の家族は選べないのだなと痛感した』
『相手の親族がかなりルーズな人達で受け入れられなかった』
家族になると避けられない親戚付き合い。お互いの両親、兄弟姉妹と良好な関係が築けない、どちらか一方の親戚だけを優先しがちになる、などの積み重ねで夫婦関係にヒビが入ると感じている方が多いようです。
後悔している理由はひとつではなく、複数回答された方も多くいらっしゃいました。
後悔している状況から抜け出すには
結婚を後悔し始めると、相手の嫌な部分にばかり目がいきがちです。周りの幸せそうな夫婦をみては、絶望していた時期があったと教えてくださった方もいらっしゃいました。後悔した経験があっても現在も夫婦生活を続けている方に、結婚を後悔する状態から抜け出す対処法についてお話を伺いました。
とにかく話し合う
『相手の気になることを小さなことでもきちんと伝えるようにして、話し合うようにしました』
『絶対にしてほしくないことを伝えて、そこだけは改善してもらったので納得することに』
どんなに小さなことも積み重なると爆発して、取り返しがつかなくなることもあるでしょう。心の中のもやもやを言葉にして、相手と話し合うことで夫婦関係が改善された方も。それでもすっきり解消するわけではないけれど、結婚を後悔するだけでなく、少しでも心穏やかに一緒にいられるように努力することにしたそうです。
相手に期待しすぎない
『相手のことは気にせず、自分の趣味などに没頭。気にしないことにしています』
『悩む時間がもったいないので、考えないようにしている。友達と会って勝手に楽しむ!』
『相手を変えるのは諦めた。自身のリズムを大切にしています』
実は最も多かった回答が、「気にしないことにした」でした。人を変えることってすごく難しいんですよね……。一緒にいる以上、気になることも目をつぶり、相手のことは気にしない、自分の時間を楽しむ、と自分自身の考え方を変えたと回答された方が多かったです。夫婦で互いに寄り添えないのは少し寂しい思いもありますが、まずは自分の心身の安定と、日々の生活の安定のために、「気にしない!」を徹底されているそうです。
いかがでしたでしょうか? 一生を共にする人ができたという喜びに満ちた生活から、この先どうやって少しでも楽しくやり過ごしていくか、という考え方の変化を経て夫婦生活を続けている方が少なくないことが分かってホッとされた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
再構築ができるに越したことはないのでしょうが、前向きに対処しなければとばかり思わずに、肩の力を抜いてみてもいいのかもしれません。
この記事が、少しでも一人で悩みを抱えていた方の参考になれば嬉しいです。