トイレ用「塩素系漂白剤」のじつはやってはいけない“3つの使い方”「長時間置いてた」「ダメだったんだ」

家のこと

2024.12.06

お掃除スペシャリスト(クリンネスト1級)の三木ちなです。便器の頑固な黒ずみや黄ばみをごっそり落としてくれる、トイレ用の塩素系漂白剤。強力な洗浄力を持つクリーナーなだけに、取り扱いには注意が必要です。ここでは、じつはリスクがある「トイレ用塩素系漂白剤のNGな使い方」をご紹介します。

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NGその1.トイレ以外の場所で使う

キッチンシンクとトイレ用塩素系漂白剤

塩素系漂白剤にはたくさんの種類があり、それぞれ用途が決まっています。そのため、トイレ掃除以外の用途で使用するのは避けた方が無難です。
花王のトイレハイターとキッチンハイターは、どちらも成分的にはよく似ていますが、汚れを落とすために配合量が異なります。
トイレハイターを使って別の場所を掃除すると、素材が傷む可能性も。同様に、キッチン用のハイターをトイレで使うのもNGです。
トイレ用の塩素系漂白剤は、必ずトイレの使用にとどめましょう。

NGその2.酸性洗剤でお手入れした後に使う

酸性洗剤とトイレ用塩素系漂白剤

ドラッグストアの洗剤売り場を見ると、いろいろなトイレ用洗剤がずらりと並んでいます。汚れや掃除箇所に合う洗剤や掃除アイテムは数多くありますが、注意すべきなのは「薬性」です。
トイレ用に限らず、塩素系漂白剤は酸性洗剤と同時に使用できません。化学変化が起きて塩素ガスが発生するため、危険を伴います。
同時に使用しなくても、酸性洗剤でお手入れした後にトイレ用ハイターを使うのも禁止です。残った薬剤に反応して、塩素ガスが発生する可能性があります。逆に、塩素系漂白剤の後に酸性洗剤を使うのも避けましょう。
ナチュラルクリーナーのクエン酸も酸性洗剤なので同じように注意が必要。トイレ掃除で漂白剤を使う場合は、誤って他の洗剤と混ざらないよう単独で使うと安心です。

NGその3.長くつけ置きする

塩素系漂白剤を便器にかける

汚れが酷いからといって、長時間つけ置きしてはいけません。陶器部分に洗剤を長い間放置すると、塩素系漂白剤から発生したガスが内部の金属を腐食させる恐れがあります。
温水洗浄便座は家電製品ですから、中には電子機器がたくさん。洗剤を長時間つけ置きして腐食すれば、故障だけでなく発火・発煙を引き起こす危険も隣り合わせです。
洗剤のつけ置きは2~3分以内にとどめ、お手入れ後は洗剤が残らないようしっかりと流しましょう。

塩素系漂白剤のお手入れは適切な方法で

頑固な汚れもするんと落としてくれる塩素系漂白剤ですが、間違った方法で掃除しないよう注意が必要です。
今一度正しい使い方を確認して、安心・安全にお手入れしてください。

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著者

三木ちな

三木ちな

クリンネスト1級、整理収納アドバイザー1級の資格を保有し、お掃除のプロとして掃除や収納の知識を発信する、子ども3人のママライター。時短家事スペシャリストを受講し、家事や仕事で忙しい人でも「簡単にできるお掃除方法」を得意とする。 また、節約生活スペシャリストとして、食費2万円台で暮らす節約術や、ふるさと納税、業務スーパーのお買い物術などみんなが知りたい情報をいちはやくキャッチしお伝えしています。 腸活アドバイザーの資格を活かし、節約術だけでなく、カラダにいい食費節約術も発信中。

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