教えてくれたのは……ライオンケミカル株式会社
ライオンケミカル株式会社は、明治18年創業。蚊取り線香、消臭剤、洗浄剤、入浴剤など人々の生活に根付いた日用品を開発・製造・販売している。創業140年以上の技術、豊富なノウハウを生かした安全で継続的に信頼できる商品作りを目指して、多種多様な商品を展開している。
どうして風呂の排水口はすぐに汚れるの?
この前掃除して綺麗になったと思っていたのも束の間、排水が流れにくくなったり、臭いが気になったり……お風呂の排水口の汚れはいくら掃除しても油断できません。お風呂の排水口が汚れやすい原因は4つあります。
原因1: 髪の毛
掃除のときに一番気になるのが排水口に溜まっている髪の毛の汚れではないでしょうか? 入浴中や洗髪時に抜け落ちた髪の毛は、水と一緒に排水口へと流れて徐々に蓄積されていきます。細くて一本一本では目立たない髪の毛ですが、蓄積されると絡まり合って塊になってしまいます。この髪の毛の塊は水の流れを妨げるだけではなく、他の汚れを捕捉する原因にもなります。
注意ポイント
髪の毛は分解されにくい性質を持っています。そのため、放置すると悪臭の原因になる可能性があります。髪の毛の塊に石鹸カスや皮脂が付着すれば、より頑固な汚れになってしまうため注意が必要です。
原因2: 皮脂
私たちの身体から分泌される皮脂も、排水口の汚れの一つの原因です。入浴中にお湯と一緒に流れ落ちた皮脂が排水口に蓄積します。皮脂は時間が経つにつれて固まり、黒ずんだ汚れとなる厄介な汚れです。家族の人数が多い、または入浴頻度が高い家庭においては皮脂の汚れがより早く溜まりやすい傾向があります。
注意ポイント
注意すべきなのは皮脂の汚れは単独では存在しないということです。皮脂は髪の毛や垢・石鹸カスなどと結びついて頑固な汚れになります。このように他の汚れと結びついた複合的な汚れは、排水口の網目や溝に絡まりやすい上に簡単に流れ落ちない特徴があります。
原因3: 石鹸カス
私たちが身体を洗うときに使う石鹸やボディーソープには、油分を分解する界面活性剤が含まれています。この界面活性剤が身体の汚れや皮脂と結びつき、石鹸カスを形成して排水口の汚れとして蓄積します。
注意ポイント
石鹸カスは水に溶けにくい性質を持っています。そのため、排水と一緒に流れず排水口に残ってしまいます。また硬水地域においては石鹸カスがカルシウムやマグネシウムと結合するため、より頑固な汚れとなる傾向にあります。石鹸カスは放置すると固くなり、取り除くことが困難になってしまうため、定期的にチェックする必要があります。
原因4: カビ
排水口は、水が溜まりやすい構造になっています。排水口に蓄積された髪の毛・皮脂・石鹸カスなどの有機物がカビの栄養源となり、カビが繁殖します。また排水口周辺は通気性が悪く、乾燥しにくいためカビの繁殖にとって絶好の環境となってしまうのです。
注意ポイント
カビは黒や茶色・赤などの色素を持ち、目に見える形で増殖します。カビの汚れを放置すると悪臭の原因になってしまいます。また、排水管のつまりを引き起こす原因にもなります。
いかがでしたか? 排水口の汚れの原因をあらためて考えてみると、定期的なチェックがいかに大切なのかが分かります。お風呂の時間を気持ちよく快適なものにするためにも、排水口の掃除を日常的に行いましょう。