「混ぜるな危険」は洗剤だけじゃない
塩素系漂白剤のキッチン泡ハイターは、酸性洗剤と併用できないことはよく知られています。化学反応によって有毒ガスが発生し、健康被害を引き起こす可能性があるためです。
しかし、キッチン泡ハイターの“混ぜるな危険”は洗剤に限ったことではありません。酸に対して反応するため、酸性であれば食品でもガスが発生します。
身近なものだと、酢や梅干し、レモンを含む柑橘系の果物も酸性。こういった酸性の食べ物とキッチン泡ハイターが組み合わさると、酸性洗剤と同時に使うことと同じくらい危険です。
リスクが高まる!キッチン泡ハイターのNG行為
次の行動をすると、キッチン泡ハイターと酸が反応して塩素ガスが発生する恐れがあります。使用する際はくれぐれも注意してください。
NGその1.食べ物が残ったままスプレーする
食べ残しや汚れが残った食器にキッチン泡ハイターをかけると、食べ物の酸に反応する恐れがあります。キッチン泡ハイターの「使えないもの」には食品も含まれているため、食べ物が残ったままスプレーするのはNGです。
NGその2.飲み残しを洗わずにスプレーする
キッチン泡ハイターはコップや湯呑みの漂白・除菌にも便利ですが、飲み物が入っている状態の使用は避けましょう。食べ物と同じく、酸性の飲み物に対しても反応します。
フルーツジュースやスポーツ飲料のほか、コーラなどの炭酸飲料、乳酸菌飲料も酸性ですのでご注意を!
NGその3.シンクを洗い流さずにスプレーする
シンクに酸性の汚れが付いている可能性もゼロではありません。たとえば、飲み残したジュースを流したり、食べかすが残っていたりする場合もあるでしょう。
シンクを漂白する場合はもちろん、食器やふきんをシンクで漂白する場合も注意が必要です。シンク内にキッチン泡ハイターと反応する酸が残留しないよう、きちんと洗い流してからお手入れしてください。
うっかりミスを防ごう
「混ぜるな危険」は食品や飲料にも該当するため、わかっていても“うっかり”混ざってしまう恐れがあります。
キッチン泡ハイターを使うときは、汚れをすべて落としてから。酸性はもちろん、ほかの成分と混ざらないよう注意しましょう。