栄養丸ごと食べられる!「みそ汁」に入れると腸活や風邪予防になる「ポリフェノール」たっぷり“根菜”とは

料理・グルメ

2025.01.21

自然食料理研究家の山田 直です。寒い冬になるとさらに美味しくなるのが根菜のごぼう。歯応えがよく食物繊維がたっぷりで、腸活にぴったりの野菜です。そして実はごぼうのアクにはポリフェノールがたっぷりなので、水でアク抜きするともったいないことに。今回はそんなごぼうの栄養を丸ごといただくポイントをふまえて、ダシ汁いらず、腸活力アップのごぼうみそ汁をつくっていきましょう。

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ごぼうの栄養を活かして食べる

ごぼう出典:stock.adobe.com

食物繊維のバランスよし

ごぼう出典:stock.adobe.com

歯応えがよい冬の根菜ごぼう。その特徴はなんといっても食物繊維が豊富なこと。

・水溶性の「イヌリン」
・不溶性の「リグニン」


このふたつの食物繊維のバランスがよく、善玉菌を増やし腸内環境を整える」「コレステロールを減らす」といった効果が期待できます。腸活にもってこいですね。

香りとうまみは皮にあり

ごぼう出典:stock.adobe.com

またごぼうは、皮にうま味成分「グルタミン酸」がたっぷり含まれています。香りやうま味がギュッとつまっているので、皮はできるだけむかずに使いたいところです。

アクはポリフェノール

ポリフェノール出典:stock.adobe.com

そして切ると出てくるアクは、抗菌、抗酸化作用のあるポリフェノール。

・風邪や老化の防止
血圧や血糖値の急上昇を抑える

などのありがたい効果があるといわれています。
水につけてアク抜きをするのはもったいないですね。

ハレの日の綺麗な料理に使うのでなければ、アク抜きをしない」というのもごぼう調理の栄養ポイントです。

今回は以上の3点を活かしたごぼうのみそ汁を作っていきます。
皮ごとささがきにしたごぼうを鍋の水に入れ、その染み出たうま味とポリフェノールを丸々活かすみそ汁。

ダシ汁をあえて使わないことで、ごぼうの香り高い風味がダイレクトに感じられる一品です。

ごぼうのみそ汁 (調理時間:7分)

ごぼうのみそ汁

材料(2人分)

・ごぼう‥‥‥‥‥30〜40g
・ねぎ‥‥‥‥‥‥2分の1本
・きぬ豆腐‥‥‥‥4分の1丁
・水‥‥‥‥‥‥‥2カップ
・みそ‥‥‥‥‥‥大さじ2

作り方

1. 水を入れた鍋に、ごぼうを皮ごとささがきにして入れます。アクのポリフェノールやうま味も丸ごと使います。

鍋のささがけごぼう

2. 火をかけて沸騰したら、斜めにスライスしたネギを加え、4〜5分ほど中弱火で煮ます。

鍋にネギ

3. 2に食べやすい大きさにカットした豆腐を入れ、温まったら火を止めてみそを溶きます。味を見て、必要があればみそを足しておわんに盛ります。

完成

野菜のうま味を感じるみそ汁

もし味が薄く感じるようなら、みそを少し多めにして調整するとよいと思います。みそ汁にダシ汁を入れないと、野菜とみそ本来のうま味がよく感じられますよ。しみじみと美味しいです。野菜の栄養を丸々たっぷり摂って、寒い冬を乗り切っていきましょう。

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著者

山田 直

山田 直

神奈川の写真学校卒業後、作家活動をしながら横浜でホテルサービス勤務。3.11の地震を契機に仕事を辞め、ヨガとマクロビオテックを学ぶ。 後に、オーガニックレストランのキッチンに入り、重ね煮と出会う。その野菜の美味しさに深く感動。学びを深める。 現在は、東京、横浜、湘南エリアにてヨガ講師の仕事ヨガをメインに活動し、イベント、WSにて、重ね煮やオーガニックの料理を伝えている。

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