ごぼうの栄養を活かして食べる
食物繊維のバランスよし
歯応えがよい冬の根菜ごぼう。その特徴はなんといっても食物繊維が豊富なこと。
・水溶性の「イヌリン」
・不溶性の「リグニン」
このふたつの食物繊維のバランスがよく、「善玉菌を増やし腸内環境を整える」「コレステロールを減らす」といった効果が期待できます。腸活にもってこいですね。
香りとうまみは皮にあり
またごぼうは、皮にうま味成分「グルタミン酸」がたっぷり含まれています。香りやうま味がギュッとつまっているので、皮はできるだけむかずに使いたいところです。
アクはポリフェノール
そして切ると出てくるアクは、抗菌、抗酸化作用のあるポリフェノール。
・風邪や老化の防止
・血圧や血糖値の急上昇を抑える
などのありがたい効果があるといわれています。
水につけてアク抜きをするのはもったいないですね。
ハレの日の綺麗な料理に使うのでなければ、「アク抜きをしない」というのもごぼう調理の栄養ポイントです。
今回は以上の3点を活かしたごぼうのみそ汁を作っていきます。
皮ごとささがきにしたごぼうを鍋の水に入れ、その染み出たうま味とポリフェノールを丸々活かすみそ汁。
ダシ汁をあえて使わないことで、ごぼうの香り高い風味がダイレクトに感じられる一品です。
ごぼうのみそ汁 (調理時間:7分)
材料(2人分)
・ごぼう‥‥‥‥‥30〜40g
・ねぎ‥‥‥‥‥‥2分の1本
・きぬ豆腐‥‥‥‥4分の1丁
・水‥‥‥‥‥‥‥2カップ
・みそ‥‥‥‥‥‥大さじ2
作り方
1. 水を入れた鍋に、ごぼうを皮ごとささがきにして入れます。アクのポリフェノールやうま味も丸ごと使います。
2. 火をかけて沸騰したら、斜めにスライスしたネギを加え、4〜5分ほど中弱火で煮ます。
3. 2に食べやすい大きさにカットした豆腐を入れ、温まったら火を止めてみそを溶きます。味を見て、必要があればみそを足しておわんに盛ります。
野菜のうま味を感じるみそ汁
もし味が薄く感じるようなら、みそを少し多めにして調整するとよいと思います。みそ汁にダシ汁を入れないと、野菜とみそ本来のうま味がよく感じられますよ。しみじみと美味しいです。野菜の栄養を丸々たっぷり摂って、寒い冬を乗り切っていきましょう。