教えてくれたのは……山下真輝(やましたまき)さん
風水片付けコンサルタント。6歳から母の影響で占いを学び、経営者、芸能人専門占い師として鑑定数25,000件超え。16種の占術を網羅。2024年に一般社団法人日本風水片付け協会の理事に就任。「風水」の知識も取り入れながらお家を整えるアドバイスを行う。
凶の場所となるトイレの「6つのNGポイント」
風水において、ほかの空間とは違い、どれだけ頑張っても大吉にはならない「凶の場所」がトイレです。凶の影響を最小限に抑えるために、風水を上手に取り入れることをおすすめします。
今回は、風水と片付けの観点から、トイレの6つのNGポイントをご紹介します。置いてはいけないものも多い場所なので、できることから取り入れてみてくださいね。
NG1. 「置いてはいけないもの」を置いている
トイレに、家族写真、カレンダー、本、造花を置いているご家庭が多いのですが、これらはすべて風水的にはNGです。
凶の場所なので、家族写真であれば家族関係に影響が、カレンダーであれば立てた予定がトラブルに巻き込まれやすいとされています。本を置くと、トイレの陰の気を全部吸っていることに。新聞を持ち込む、雑誌や漫画を置くことは避けましょう。
造花やドライフラワーは、風水ではいいエネルギーを吸い取ってしまうものと考えるため、置かないのが鉄則。トイレに置いていいとされているのは、観葉植物だけです。ただし、とがった葉のものではなく、丸みのある葉や花の咲くものを選びましょう。
NG2.マットを敷いていない
「マット」は、風水では開運アイテムだと考えられています。
風水には「陰」と「陽」という気があり、「陽のものをなるべく家の中に取り入れて、陰のものは排除しましょう」という考えが前提にあります。ホコリや水はねによる汚れ=“陰のもの”をまわりに広げないために、マットは必ず敷きましょう。
自然素材の木綿や麻のマットが理想的ですが、トイレは特に汚れやすいので、貼ってはがせる使い捨てタイプのものでもOKです。ホコリやカビを溜めて、これ以上「凶の場所」にしないために、こまめにお掃除・お手入れすることも忘れないでくださいね。
NG3. 掃除グッズが丸見えになっている
トイレブラシなどの掃除グッズにフタがないと、汚れ=“陰の気”がそのまま外に出ている状態になります。掃除グッズはなるべくフタつきのものを選び、陰の気が広がらないようにしましょう。
また、掃除グッズは、扉から離れた一番奥などの見えない場所に置くこともポイントです。
NG4. 換気をしていない
陰の気がこもらないようにするためには、換気をすることがとても大切です。窓を開けて換気する習慣をつけて風通しをよくしましょう。窓を開けるだけで、トイレの気はかなり変わります。窓がない場合は、換気扇を使用時と使用後しばらく回してください。
また、トイレのドアは常に閉めておきましょう。引っ越しの際は「トイレに窓があるかどうか」も、お家選びのポイントにするといいですよ。
NG5. トイレットペーパーを掃除に使う
トイレ掃除にトイレットペーパーを使う方もいらっしゃいますが、なるべく使わないほうがいいとされています。その理由は、トイレットペーパーは本来自分が使うものであり、掃除グッズではないため。便器を拭くものと自分の体を拭くものは分けたほうがいいというのが、風水の考え方です。掃除には、掃除用のペーパーを用意して使ってくださいね。
NG6. トイレットペーパーを床に直置きしている
トイレットペーパーを筒状に包み、おしゃれなインテリアの一部にしている方もいらっしゃいますが、床に直置きするのはNGです。
いいエネルギーは上に集まるとされているので、トイレットペーパーやサニタリーグッズなど直接肌に触れるものはすべて上の棚に置きましょう。
風水の専門家が「トイレ」に工夫していること
最後に、運気を下げないために、私自身がトイレに取り入れていることをご紹介します。いずれも簡単にできる対策なので、ぜひ参考にしてくださいね。
風景画を飾る
NGポイント1で観葉植物を置くといいとご紹介しましたが、植物を置くのが難しい場合は、生花や植物の写真、明るいイメージのある風景の絵や写真を飾ってもOKです。私は、風景と朝日の絵を飾っています。空間に自然のエネルギーを取り入れられるので、とてもおすすめですよ。
明るい色を使う
トイレに使う色合いは、光が反射しやすいベージュなどの明るいもので統一することを意識しています。
「木のエネルギー」を取り入れる
備えつけのトイレットペーパーホルダーはプラスチック製が多いのですが、風水的にはプラスチックよりも木製のものを取り入れるのが理想的。DIYで木製の棚を取りつけるなどして、「木のエネルギー」をプラスしましょう。より手軽な方法で取り入れたい方は、DIY用の木目柄のマスキングテープを貼るだけでも効果はありますよ。
せっかくの運気をトイレの状態で下げてしまうことがないように、風水を上手に取り入れてみてくださいね!