お米には賞味期限がないけれど……
市販のお米には賞味期限の記載がないことがほとんど。それは、保管状態で大きく変わるからなんです。
農産物のお米は、賞味期限の記載義務がありません。だからといって、長期保存するのはNG。野菜や果物と同じように、空気に触れて酸化することで劣化は進みます。
精米後「1カ月」が食べ切る目安
鮮度は徐々に落ちるため、早く食べ切るのが一番です。目安としては、精米後1ヶ月が美味しさのピーク。それを過ぎると、鮮度・味が落ちるだけでなく、虫の発生リスクも高まります。
とくに気温・湿度が高い夏は、虫やカビのリスクが上がるため要注意です。おいしく食べ切るためにも、お米の買いすぎは避けて1カ月を目安に食べ切りましょう。
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お米の鮮度をキープする「ベストな保存方法」
値上げが続いているお米、できることなら劣化を避けて美味しいうちに消費したいものですよね。傷むのを防ぐには、保存方法がとても重要。参考までに、お米を長持ちさせる方法をご紹介します。
1.冷蔵庫の野菜室で保存する
お米の保存といえばキッチンの隅やシンク下に置く人も多いかもしれませんが、これはNG! 湿気・熱・光を受けやすい場所に置くと、お米の劣化はどんどん進みます。
お米を長持ちさせるのなら、冷蔵庫の野菜室がベストです。温度が5〜15℃に保たれているので、お米の酸化や虫の発生を防止できます。
保存容器は米びつやチャック付き保存袋など密閉できるものを使って、湿気やにおい移りもブロック。これだけで、お米は傷みにくくなりますよ。
2.玄米のまま保存する
実は、玄米は白米に比べて保存性が高く、半年から1年ほどは鮮度を保てると言われています。精米されていない分、ぬか層が中のデンプン質を守ってくれるため、酸化しにくくなるんです。わたしも基本的には玄米で保存して、食べる分をコイン精米機で白米にしています。
ただし、玄米は油分も多く含むため、高温多湿の場所に置いておくとやはり劣化が進みます。玄米でも冷蔵保存が基本と覚えておくと安心です。また、玄米には食物繊維やビタミンが豊富で、健康面でもメリットがたくさん。家族の健康を考えるなら、一度取り入れてみるのもおすすめです。
お米は鮮度が命!保存方法を見直そう
「お米は常温保存でOK」と思いがちですが、実は精米後1カ月で風味が落ちるデリケートな食品。暑い時期は冷蔵庫で、長期なら玄米のまま保存するのがおすすめです。
ほんの少し保存方法を見直すだけで、おいしさも安全性もアップします。毎日のごはんをもっと美味しく安心して楽しむためにも、今日からお米の扱い方をちょっとだけ気にしてみてくださいね。