はっきりとした「替えどき」はないけれど……
結論から言うと、ステンレス水筒に明確な寿命はありません。“使用から何年間使える”のような期限もないので、どれくらいの期間使えるかは人によって異なります。
ただし、使っていくうちに寿命はくるもの。ステンレス水筒の劣化によって不具合が起きたら、そのタイミングがベストな替えどきです。
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ステンレス水筒の「寿命」の見分け方
明確な寿命がないからこそ、買い替えるタイミングを逃すこともあるでしょう。お使いステンレス水筒に次のようなサインが見られたら、買い替えの検討をおすすめします。
1.ボトルの傷が目立つ
使い始めて数年経つと、経年劣化により外側や内側に細かい傷がついてくるもの。落としたりぶつけたりしたときの衝撃が重なると、ステンレス水筒の真空状態に支障が出て、保冷力が落ちる場合があります。
また、外側だけでなくボトルの内側にも要注意。お手入れが不十分だと、内側にサビが生じるため、ステンレス水筒が劣化する原因になります。
2.飲み物が冷たくない
朝入れたお茶がお昼にはぬるくなっていた……。そんな経験はありませんか? これは、水筒の保温・保冷性能が落ちてきているサインです。ステンレス水筒は、真空構造で温度を保つしくみですが、ステンレス水筒にダメージがあると性能が落ちてしまうことがあります。
「前より冷たく感じない」「飲み物がすぐにぬるくなる」と感じたら、それは買い替えを検討する合図かもしれません。
劣化したゴムパッキンは交換すればOK
水筒のフタ部分についているゴムパッキンは、劣化しても取り替えできます。そのため、ステンレス水筒をまるごと買い替える必要はありません。
そもそもゴムパッキンの寿命はおよそ1年が目安とされています。密閉性を保つためにも、定期的に新しいものと交換しましょう。
お気に入りの水筒を長く大切に使うためにも、日ごろの扱い方やゴムパッキンの取り替え時期を意識してみてくださいね。