「野菜のゆで汁」は取っておこう
野菜のゆで汁、そのまま捨てていませんか? 普段、なにげなくシンクに流してしまう人も多いのではないでしょうか。
じつは、じゃがいもや枝豆など、ゆでると泡が出てくるタイプの野菜のゆで汁には「サポニン」という天然の界面活性剤が含まれています。このサポニンには水と油をなじませる乳化作用があり、石けんと似たような働きをしてくれるのです。
中性で非イオン性のサポニンは。肌にも環境にもやさしいのが嬉しいポイント。これを利用しない手はありません。そこで調べてみたところ、野菜のゆで汁を家事に活用する3つの方法を見つけました。
「野菜のゆで汁」の3つの活用方法
1. 皿や鍋の油汚れ落とし
野菜のゆで汁は、フライパンやお皿についた油汚れを落とすのにぴったり。やり方は簡単で、ゆで汁をそのまま油汚れの上にかけるだけです。
数分置いてなじませたら、キッチンペーパーやふきんにゆで汁を含ませて、やさしく拭き取りましょう。軽い油汚れなら洗剤を使わなくても十分落とせます。
実際に試してみたところ、ゆで汁が熱いうちに行うとより汚れが落ちやすいことがわかりました。ゆで汁が冷めると効果が弱まるため、使うのはゆでた直後がベストです。また、焦げ付きやひどい汚れには効果が薄いため注意しましょう。
※火傷には十分注意しましょう。
2. キッチンシンクや排水口の掃除
キッチンシンクや排水口は、かなり掃除が面倒なポイントのひとつですよね。毎日欠かさず使う場所だからこそ、すぐにぬめりや汚れが溜まってしまいます。
野菜のゆで汁は、そんなキッチンシンクや排水口に溜まったぬめりや黒ずみの掃除に役立ちます。ゆで終わった後の温かいゆで汁をシンクや排水口に流しかけて、いらなくなった歯ブラシなどで軽くこすってみてください。ぬめりや汚れがスルッと落ちて、ついでに熱で軽く殺菌もできます。
ただし、沸騰したての熱すぎるゆで汁を流すと、排水パイプを傷めてしまう原因になるため注意しましょう。手で触れられるくらいの温度のゆで汁を使うのがポイントです。
3. シミ抜き
野菜のゆで汁は、衣類やフローリングなどについた水性のシミを落とすのにも役立ちます。冷ましたゆで汁を乾いた布につけ、シミの部分をぽんぽんと優しく叩くと、汚れが浮き上がってきます。また、冷ましたゆで汁を雑巾に染み込ませて磨けば、フローリングの黒ずみや軽い汚れにも効果が期待できます。
ただし、一般的な洗剤に比べると洗浄力は弱いため、軽いシミや汚れに限られる点にご注意ください。また、フローリングの素材によっては、ゆで汁の成分がシミや変色を招くこともあるため、必ず目立たない場所で試してからご使用ください。
野菜のゆで汁を掃除に活用しよう
野菜のゆで汁を掃除に活用してみたところ、特に油汚れや水性のシミに効果抜群だったので驚きました。料理の後にそのまま再利用できるので、手間もなく時短にもなるのが嬉しいポイント。ぜひ試してみてくださいね。