1.契約アンペア数が足りない
一番ありがちなのが「契約アンペア数が今の暮らしに合っていない」ケース。ブレーカーには契約アンペア数に応じた上限があり、それを超えるとブレーカー(アンペアブレーカー)が作動して電気を遮断するしくみです。
同時に使う家電の数や、子どもの成長にともなって電気の使用量が増えたりすると、以前の契約のままでは足りなくなることも珍しくありません。ブレーカーが頻繁に落ちる場合は、契約アンペア数を見直すと改善できる可能性があります。
2.消費電力が大きい家電を同時に使う
ドライヤー、電子レンジ、エアコン、洗濯乾燥機……。これらはすべて消費電力の大きい家電です。こういった電力を使う家電を同時に使うと、ブレーカーが落ちやすくなります。
次の家電はとくに消費電力が大きく、同時使用はできるだけ避けましょう。
・IHクッキングヒーター:2000~3000W
・食器洗い乾燥機:700~1300W
・電子レンジ:500~1500W
・IH炊飯器:1300W ※5.5合炊きの場合
・電気ポット:700~1300W
・ドライヤー:1200W
・洗濯機(乾燥時):1300W
・アイロン:1200~1400W
使用する際は、時間をずらすなどくふうするとブレーカーが落ちにくくなります。
※記載された消費電力は一般的な目安です。実際の消費電力は機種や年式により異なりますので、詳細は各製品の取扱説明書や仕様書をご確認ください。
3.漏電のおそれがある
もし、何もしていないのにブレーカーが頻繁に落ちるようなら、「漏電」の可能性も。
家電が故障していたりコンセントが劣化したりすると、電気が意図しないところに流れて漏電する場合があるのです。漏電すると、「漏電ブレーカー」が落ちて電気を遮断します。
しかし、漏電は感電や火災のリスクがあるためとても危険。漏電ブレーカーが落ちた場合は、漏電を疑って専門業者に問い合わせましょう。感電防止のため、自分でいじるのはNGです。
見直すだけで暮らしがもっと快適に
ブレーカーが落ちるのは、暮らしに小さなストレスを与えるだけでなく、思わぬトラブルのサインかもしれません。契約アンペア数、家電の使い方、そして漏電の有無。どれも「気をつければ防げる」ことばかりです。毎日の暮らしをもっと安全に、快適にするために、今一度ご家庭の電気環境をチェックしてみてくださいね。