NGその1.真夏の車内に放置する
真夏の車内は、まさに灼熱地獄。「すぐに戻るから」「短時間だけだから」と、炎天下の車内にハンディファンを置きっぱなしにするのは絶対にNGです。
ハンディファンに使われているリチウムイオン電池は高温に弱く、エアコンの効いていない車内に放置すれば、膨張や発火のリスクがともないます。最悪の場合、爆発するおそれもあるほど危険です。
事故には至らなかったとしても、熱さによって内部のモーターや電子回路が劣化し、寿命が縮む原因にもなります。ハンディファンは車内に置きっぱなしにせず、つねに携帯するクセをつけましょう。
NGその2.保冷剤をあてながら使う
冷たい風を求めて、保冷剤や氷をハンディファンにあてる使い方も注意が必要です。保冷剤の結露がハンディファンの内部に入り込むと、故障の原因になります。保冷剤をあてる場所によっては、涼しくなるどころかモーターが熱を持つ可能性があるため注意が必要です。
どちらにしても、ハンディファンと保冷剤の相性はよくありません。どうしても冷風を求める場合は、首元に濡れタオルや冷感スプレーを併用し、ファンはあくまで空気を循環させる目的で使うようにしましょう。
NGその3.猛暑日に長時間同じ場所に風をあてる
ハンディファンは涼むためのアイテムですが、暑い日は逆効果になることもあります。外の気温が高ければ、ハンディファンでいくら風をおこしても熱風しかあたりません。
そんな状況で、ずっと同じ場所に風をあて続けたらどうなるでしょうか? 首などの太い血管がある場所に温風をあてると、涼むどころか血液の温度が上がって熱中症のリスクが上がります。体温が上昇するけれど、ハンディファンによって汗が蒸発するため、うまく体温を下げられない危険な状態に陥ります。
ハンディファンは外の気温が高すぎる場合、暑さ対策にはなりません。屋内で使用したり、風をあてる位置を変えるなどのくふうが必要です。
正しい使い方で、安全に賢く涼しく!
注意点はあるものの、ハンディファンは正しく使えば、夏の外出を快適にしてくれる心強い味方です。体にも機械にも負担がかからないよう、使用する場所や時間に注意して、長く安全に愛用しましょう。