子どもとの“ちょうどよい距離感”が大切!「家族LINE」の上手な使い方

家族・人間関係

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2025.08.30

臨床心理士・公認心理師のyukoです。思春期にさしかかると、子どもと直接話すのが難しくなってきますよね。そんな時期は、家族LINEが大切な役割を果たします。上手な使い方を知り、親子の「ちょうどいい距離感」を見つけましょう。

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子どもが何を考えているのか、わからなくなってきた。

子どもが小学校高学年~中学生くらいになると、

  • LINEでは話すけど、直接話すとそっけない。
  • 家族LINEが業務連絡ばかりになってきた。
  • 子どもとどう話せばよいのかわからなくなってきた。

考える女性出典:stock.adobe.com

このようなモヤモヤを感じる親御さんが増えています。自立と甘えの間で揺れる思春期は、子どもも親とどのように話せばよいのかわからなくなる時期なんですね。

スマホが身近な今は、LINEがひとつの鍵となってきます。家族LIINE、親子LINEを使って子どもとの距離をうまく保つコツを考えていきましょう。

LINEを活用して「うちは、きっと大丈夫」と思える親子に。

思春期や反抗期はどの家庭においても避けては通れない複雑なもの。しかし、難しい時期でも親子ともに「うちは、きっと大丈夫」と心が繋がっていれば乗り越えることができます。LINEをうまく活用して「うちは、きっと大丈夫」と思える親子関係を考えていきましょう。

業務連絡だけではなく、ゆるい話題を混ぜる。

日常生活で、家族の温度感(ピリピリ、イライラ、ほくほく等)と感じるように、LINEにも空気感がありますよね。業務連絡や指示やルールばかりでは、LINEも殺伐としてきてしまいます。

  • コンビニで新作ジュース買ってみた。味はイマイチかも……
  • 猫がこんなところで寝てる!
  • パパが間違えてリモコン会社に持って行ったらしいw

スマホをいじる手出典:stock.adobe.com

このような何気ない話題を時折混ぜると、家族・親子の空気が和らぎやすくなります。ポイントは「反応を求めない」「話しかけたり尋ねたりする内容ではない」「気軽でライトな内容」であること。「これ送ったら、こう思うかも」ではなくて、単なる呟きとして投稿するのがおすすめです。

リアクションは、考えすぎないのが吉。

親からのリアクションが大きいと、「きっと大げさに反応してくるんだろうな」「これ言ったら心配するだろうな」と感じ、口数が減ってしまいます。

例えば、

  • 「来週はAちゃんと買い物出かけるって言ってたよね?」と聞くと、娘から「それはなくなった」と返事。心配になったけど、あえて「そっか、大丈夫そう?」とだけ返したら、「Aちゃん、親から成績のこと言われてるみたいで」とすぐ返信がきた。
  • 息子から「今日は疲れたから晩御飯いらない」とLINE。いつもなら「ちゃんと食べないと……」と返事をするが、あえて「じゃあおにぎり置いておくから食べたくなったら食べな」とだけ返信。すると「ありがとう、実は今日のプレー最悪で落ち込んでる」と本音を言ってくれた。

悩む女子学生出典:stock.adobe.com

思春期・反抗期の時期は、子どもの発信をしっかり受け止めつつも、反応しすぎないのが肝。また、考えすぎると重いメッセージになってしまったり、子どもも「なんで返事しないんだろう」と詮索モードに入ってしまいます。返信は「軽く、早く、ライトに」を意識するのがおすすめです。

既読スルーは深追いしない。

息子から「今日テストの結果返ってきてちょっと落ち込み気味」とLINEがきた。返信したら既読はついたのにそれっきりで、不安になってしまい10分後に電話。「今、友だちと帰ってるんだけど」とイラついた声で電話に出る。その後「もうLINEも電話もしないで」と言われ、しばらく連絡が減ってしまった。

既読スルーに慣れていないと、追いLINEをしてしまったり、心配になって電話をかけてしまいがち。また、「なんで返事しないの?」「返事そっけなくない?」などと求めると、子どもは疎ましく思い、余計に距離が開いてしまいます。

まずは“既読になってる=確認してくれている”と理解するのが重要。そして、“多分うちの子ならわかってくれている”、“帰ってきたら話してくれるだろう”と信用するのが大切です。

子どもとの距離が離れていくと、「何を考えているのかわからない」と不安になり、「少しでも話してほしい」と追いかけたくなるもの。
しかしまずは、親の方から「うちの子ならきっと大丈夫」と信頼するのが第一歩。
家族LINEを通じて、親子の距離が「うちはきっと大丈夫」と思える距離感になるといいですよね。

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著者

yuko

yuko

臨床心理士・公認心理師。現在は小児の総合医療センターと大学の心理教育相談センターにて勤務。児童期から思春期の子どもへのカウンセリングやプレイセラピー、子育てに悩む保護者の方への育児相談を専門にしています。色彩心理学やカラーコーディネートについても学んでおります。

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